日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > Gooday 通信  > 中村格子さん「若々しさの源は骨と筋肉、いい姿勢」  > 2ページ目
印刷

Gooday 通信

中村格子さん「若々しさの源は骨と筋肉、いい姿勢」

「老け見えの原因は抗重力筋の衰え」 Gooday流ビューティフルエイジング・セミナーより【前編】

 日経Gooday編集部

外見だけではなく、加齢による「体の中」の変化に目を向けて

 中村先生の話は、年齢とともに起こる女性特有の変化について踏み込んでいきます。その象徴の一つが、ホルモンバランスの変化による加齢現象。「エストロゲン(女性ホルモン)」「テストステロン(男性ホルモン)」「副腎皮質ホルモン」「成長ホルモン」という、体を健全に保つ生理活性物質の分泌が加齢とともに減少してくると、心機能の低下をはじめとして、体脂肪や骨量の変化、さらには皮膚の乾燥といった老化現象が現れることが知られています。私たちはついつい「外見の変化」ばかりに気をとられてしまいがちですが、実は先に挙げた変化が「体の中」でも一斉に進んでいるのです。

「加齢によってその人が持っている全身の生理機能にある予備能力は、どんどん減っていくのです」(中村さん)
「加齢によってその人が持っている全身の生理機能にある予備能力は、どんどん減っていくのです」(中村さん)
[画像のクリックで拡大表示]

 「予備能力」「ホルモン」「皮膚」など、加齢現象はさまざまなサインからでも自覚できますが、中村先生が特に強調していたのが、「骨の代謝と筋肉の量」という新しい視点です。言い換えれば、「骨の代謝と筋肉の量」をいつまでも保ち続けることが、今回のセミナーのテーマになっている「ビューティフルエイジング」の第一条件とまで言い切ります。

骨は全身の「健康指標」、骨粗しょう症の本当の怖さ

 「まずは骨の話からはじめましょう。みなさん、骨粗しょう症をご存じですか。私には関係ない、年をとってからの話でしょ、転ばないように気をつければいいんでしょ、などと思っていませんか?」(中村先生)

 中村先生が会場に向けてこう問いかけると、ハッとした表情を浮かべた人が多数。

中村先生の話で、会場は大いに盛り上がった
中村先生の話で、会場は大いに盛り上がった
[画像のクリックで拡大表示]

 骨粗しょう症は国内でおよそ1300万人が罹患(りかん)していると推定され、うち75歳以上の女性が50%を占めるとされています。近年の研究では、心血管疾患、糖尿病などの全身の病気と関連が深いことが明らかになっています。骨がスカスカになって骨折しやすくなるという認識だけでは甘い、と中村先生は続けます。

 「骨粗しょう症の生存率は8年後でざっと50%。つまり、8年で半分の方が亡くなる予後の悪さに、多くの人は気づいていません。骨は常に“造骨”“破骨”というターンオーバーを繰り返しています。その骨の代謝が正常に行われるかどうかは、身体活動をはじめとして、カルシウムやビタミンDといった栄養素の摂取量、エストロゲンや甲状腺ホルモンなどのホルモンの分泌量、さらに体の中にある炎症物質の有無といったさまざまな要素が関連しています。骨はある意味、臓器なのです。この代謝を促す1つが運動。運動によって女性ホルモンのエストロゲンの分泌が上がり、それが骨を強くすることにつながるのです」(中村先生)

 骨は単なる「骨格」ではなく、体の生理機能とも深くかかわっている。だからこそ、日頃から体のケアを積極的に行う。それが自分の骨を衰えさせないことにもつながるとの話に、参加者たちも深く頷いていました。

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 加齢で進む胃の不調 機能性ディスペプシアと逆流性食道炎の原因と対策

    加齢により胃の機能が衰えると、さまざまな不調が起きる。ピロリ菌の除菌が進んで胃がんや胃潰瘍が減ってきた今、胃の病気の主役は、胃もたれや胃痛の症状を招く「機能性ディスペプシア」と、胸やけやげっぷが起きる「逆流性食道炎」の2つに移行しつつある。なぜ機能性ディスペプシアと逆流性食道炎は起きるのか、どのような治療が必要なのか、セルフケアで改善・予防できるのか。このテーマ別特集では、胃の不調の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

  • 「中途覚醒が多く寝た気がしない」 中高年の睡眠の悩み解消術

    「睡眠の途中で何度も目を覚まし、眠った気がしない」「早朝に目覚めてしまい、その後なかなか寝付けない」――。歳をとるにつれ、そんな「中途覚醒」「早朝覚醒」に悩まされるようになったという人も多いだろう。なぜ中途覚醒は起きるのか。中途覚醒を解消して、若い頃のような「熟睡」を手に入れることはできるのか。このテーマ別特集では、中途覚醒の原因と、それを解消するための対策を一挙紹介していく。

  • 強い足腰を維持するための「骨」の強化法

    健康長寿の大敵となる「骨の脆弱化」を予防するには、若いうちから「骨を強くする生活習慣」を取り入れていくことが大切だ。このテーマ別特集では、骨が弱くなるメカニズムや危険因子、骨を強く保つための生活習慣のポイントなどについて解説していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.