中村格子さん「若々しさの源は骨と筋肉、いい姿勢」
「老け見えの原因は抗重力筋の衰え」 Gooday流ビューティフルエイジング・セミナーより【前編】
日経Gooday編集部
整形外科医の中村格子先生とトップモデルの道端カレンさんをお招きし、7月28日に開催された日経Goodayリニューアル記念セミナー。第1部は中村先生による講演「美しくエイジングするために知っておきたいイロハ」、第2部は道端カレンさんをお迎えしたクロストーク「本音トーク!~無理なく、ビューティフルエイジング」という内容。会場となった日経カンファレンスルームは、美と健康に関心が高い女性たちで満席に。熱気に包まれた当日の模様の一部を、読者のみなさんにもお届けします。
「特に40代以降はNG!」な、アンチエイジング法
「みなさん、エイジングを加速させないためだといって、自己流の間違ったやり方、考え方をしていませんか?」
中村格子先生のこんな呼びかけからはじまった、セミナー第1部「美しくエイジングするために知っておきたいイロハ」。80万部の大ベストセラー『実はスゴイ! 大人のラジオ体操』(講談社)でもおなじみ、Dr.KAKUKO Sports Clinic院長で整形外科医の中村格子先生は、“エイジングを加速させる、やりがちNG”のリストをセミナーの参加者に向けて示しました。
さて、みなさんにも、以下のような項目について思い当たるふしはありませんか?
- 体重が少ない方が若く見えると思っている
- 20代のころと同じ「短期間集中ダイエット」を繰り返している
- 肌や体型を美しくするために外には極力出ない、運動もしない
- お肉やフルーツは太るから食べない
スリムで女性らしい体を手に入れようとして、短期間での無理なダイエットを繰り返したり、筋肉がつきそうだから運動は極力控えていたり…という人もいるかもしれません。
ところが、そんなやり方は「特に40代以降はNG!」だと、中村先生はキッパリ。
「心臓や肝臓といった臓器の生理機能は、70代になると30代の頃と比べておよそ50%に減少することがわかっています。例えば、30代で体力の30%を使ってできる動作が、70代になると90%を動員しないといけなくなるようなこともある。加齢によってその人が持っている全身の生理機能にある予備能力は、どんどん減っていくのです」(中村先生)
なるほど、若いころよりも体が疲れやすくなり、回復力も落ちたと感じるのは、予備能力がどんどん減少しているという証拠だったのです。