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Gooday 通信

早期検診でがんや糖尿病、認知症に先制パンチを!

「生活習慣から健康寿命を科学する」と題して京都で講演会

 竹林篤実=ライター

「ハイメディック京大病院コース」とは?

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ハイメディック京大病院について解説するリゾートトラスト執行役員古川哲也氏(右)

プログラムの締めくくりとしてパネルディスカッションが行われました。テーマは、京都に新しく設立された「ハイメディック京大病院コース」について。京都大学医学部附属病院 先制医療・生活習慣病研究センター特定教授・福島光夫氏とリゾートトラスト執行役員の古川哲也氏によるディスカッションが行われました。

新しくできたハイメディック京大病院では、どのような試みが行われるのでしょうか。

古川さん ハイメディックは会員制の医療サービスで、1994年に山中湖で第一号施設がオープンしています。その後、2005年に大阪、2006年に東京大学医学部の病院の中、2013年に六本木ミッドタウン、昨年東京ベイにオープンし、今年は名古屋と京大病院にオープンしています。ハイメディック京大病院は、京都大学の敷地内に建てられた新しい施設で、正式名称は京都大学医学部附属病院 先制医療・生活習慣病予防センター ハイメディック棟です。

最新の設備が導入され、京大病院の先生が検診を担当するわけですね?

古川さん 検診を担当するのは、京大病院の各診療科で外来を担当されている先生方です。具体的には放射線診断科、糖尿病内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病・内分泌・栄養内科、乳腺外科、婦人科の先生方が参加しています。ハイメディックの歴史の中でも、これだけの専門医が常勤で参画するプロジェクトは初めてです。検診用の設備も、時代の最先端を行くものを揃えました。PET/CT、3.0テスラMRI、女性のために乳房用PET、3Dマンモグラフィーなど、いずれも最新鋭のものばかりです。

福島先生、医師の立場から見た、ハイメディック京大病院の特徴をお聞かせください。

福島さん 特徴は3つあります。第一は複数の画像診断結果を多角的にチェックすることです。これによりPETでは見えない病巣を、MRIで見つけられたり、MRIでも引っかからないものがエコーでわかったりするので、がんの早期発見に大きな力を発揮します。第二の特徴は、胃カメラにNBI(Narrow Band Imaging/狭帯域光観察)搭載の最新鋭の内視鏡を導入したこと。胃や食道内のごく微小な病変も検出できるので、生検を大幅に減らせます。第三の特徴は、生活習慣病の検査を念入りに行うこと。骨粗鬆症の検査として骨芽細胞と破骨細胞のマーカーを調べたり、エクオールの産生能力もチェックします。こうしたきめ細かな検診に基き、専門家が診断・アドバイスすることで先制医療につなげます。

画像診断は、複数の設備で行うことが重要だと伺いました。

福島さん 専門家といっても特別な力を持っているわけではありません。仮に乳房に腫瘍が見つかった場合を考えるなら、良性と悪性の間にグレーゾーンが考えられます。PET、MRI、エコーと情報量が増えれば増えるるほど、このグレーゾーンに対してより正確な判断が可能になるのです。

古川さん ハイメディックの会員検査データは生涯にわたって保存され、各施設で共有されます。例えば以前に大阪で検診を受けた方が、京大病院に来られた場合は、過去のデータも参照します。

福島さん データは経年変化を見ることが必要です。仮に糖尿病が疑わしい方で、現時点の数値がグレーゾーンに入っているとしましょう。その場合に重要なのは、以前は正常値だったのがグレーになったのか、それとも以前は病的だった数値がグレーゾーンに下がっているのかによって解釈はまったく異なってきます。画像診断についても同様で、経年変化を見ることで診断の精度が高まります。

最後に福島先生に、明日からでもできる健康寿命を伸ばすためのアドバイスをお願いします。

福島さん 基本は、食事療法、運動療法、薬物療法です。加齢により身体機能は低下しますが、マラソンやトライアスロンなどの過酷なスポーツに挑戦しないかぎり、日常生活には何の支障もありません。だから、現在の身体機能を維持することを心がけてください。この先、機能が低下しそうなのは、どこなのか。自分の体の状態を早めに正確に知った上で、自分に合った予防、つまり先制医療に取り組む。先制医療により、一人でも多くの人が、少しでも健康寿命を伸ばしてくれることを望みます。

(写真:菅野勝男)
(協力=リゾートトラスト)

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