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Gooday 通信

早期検診でがんや糖尿病、認知症に先制パンチを!

「生活習慣から健康寿命を科学する」と題して京都で講演会

 竹林篤実=ライター

女性特有がんの検診ってどんなのがある?

 では、どんな検診があるのだろう? 子宮がんの検診は、まず医師による触診のほか、経膣エコーがある。経膣エコーは数分で終わる簡単な検査だが、多くの情報を得られるとのこと。検査で気になるところが見つかった場合には画像検査を行う。子宮と卵巣については、PET/CTとMRIがあり、乳腺については従来のマンモグラフィーや乳腺エコー検査に加え、乳房用PETや、立体的に画像を表示する「3Dマンモグラフィー」などがある。

 「婦人科系のがんで何より大切なのは、早期発見に努めること。できる限り早い時期から婦人科検診を受けるよう心がけてください」(吉形さん)。やはり、早期検診は重要なんですね。

更年期から進行する病気

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 講演の後半は「更年期から進行する病気」についての解説に。

 まずは、女性ホルモン「エストロゲン」について吉形さんが解説する。女性の体は、このエストロゲンによって守られている。女性ホルモンといえば出産に必要なホルモンと思われがちだが、実は全身に作用しているもの。男性も女性ホルモンを持っていて、その量は生涯を通じて変化しない。ところが女性は閉経に伴って急激に減り、55歳ぐらいを過ぎると男性の3分の1ぐらいに下がるとのこと。

 「更年期とは、女性ホルモンによって体が守られていた期間の終了を意味します。その結果、生活の質を低下させる病気、更年期障害、生活習慣病、骨粗鬆症などに悩まされる方が増えてくる」(吉形さん)のだそう。

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(図表提供:吉形玲美氏)

 そして、「骨粗鬆症が女性に多いのも、女性ホルモンが関係している」という。

 70代以降の女性は、2人に1人が骨粗鬆症を発症。骨粗鬆症や動脈硬化などの症状が出るのは65歳ぐらいから。けれども実は閉経を迎える50代から潜在期が始まっており、この時期に予防や早期治療に取り組むことが、健康寿命を伸ばすカギなのだとか。

 「特に骨粗鬆症は、女性が要介護になる原因の第3位。大腿骨を骨折すると寝たきりになりやすく、脳血管疾患、衰弱、認知症のリスクも高まります」(吉形さん)

 閉経後に女性が骨粗鬆症になるメカニズムは、既に解明されている。骨は髪の毛と同じように、常に作り変えられており、古い骨は壊し(破骨細胞)、新しい骨(骨芽細胞)が作られている。閉経して女性ホルモンの分泌が低下すると、破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れて、骨が正常に再生されない。その結果起こるのが骨粗鬆症。だから女性ホルモンの量が安定している男性は骨粗鬆症が少ないとのこと。

 骨粗鬆症を防ぐには、更年期からの定期検査と適切な管理・治療を施すことがポイント。骨密度検査を行って早めに手を打つことで、少なくとも進行を緩やかにすることが可能なのだそう。

 「骨密度検査は、腰の骨や太ももの骨あるいは腕や手の骨をレントゲンで測定します。ぜひ、早めに受けてください」(吉形さん)

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(図表提供:吉形玲美氏)

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