どれだけ知ってる? 頑固な疲れ&夏バテ対策のウソ・ホント
疲れを制すには、まず正しい知識を得ることから

長時間ジョギングをしたり、暑い中、営業で走り回ったり、四六時中座りっぱなしでデスク作業をするなどして「疲れた」と感じたとき、体の中のどこが最も疲れているか、考えたことはあるでしょうか。
「デスクワークだと脳だろうけど、運動の後なら、そりゃ筋肉でしょう」など、運動の場合とデスクワークの場合では疲れる部位は違うという意見が大半を占めそうですが、実は、両者の疲れは同じで、どちらも「脳」の疲れだ、と東京疲労・睡眠クリニックの院長・梶本修身さんは話します。
デスクワークが脳の疲れというのは理解できるとしても、運動による疲れが、筋肉ではなくて脳の疲れとは、一体どういうことなのでしょうか。答えはこの記事にあるのでどうぞご覧ください。
【2】「睡眠」は疲労回復の唯一の方法といっても過言ではないホント
疲れると体内で「ファティーグ・ファクター(Fatigue Factor)」と呼ばれるタンパク質(疲労因子FF)が増えます。それが増えて脳から「休め」というアラームが出ると、疲労因子FFに対応する「ファティーグ・リカバー・ファクター(Fatigue Recover Factor)」(疲労回復因子FR)が発生し、酸化された細胞の修復を始めます。
日中、活動を続けているときは疲労因子FFが出続けるため、疲労回復因子FRの修復が追いつきません。一方、夜間の睡眠中は、脳も自律神経も働きが抑えられるため、疲労回復因子FRによる修復が損傷を上回り、疲労が回復できます。
したがって、疲れを感じたときは、睡眠をとることが大事であり、逆に、睡眠不足が慢性化すると、疲労が残って蓄積していくことになると考えられています。より詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【3】疲れの元凶ともいえる「いびき」、解消するコツは「仰向けで寝る」ことだウソ
いびきを解消するコツは「横を向いて寝ること」です。仰向きに比べて舌の落ち込みを防ぐため、4~5割程度、いびきが軽減するそうです。いびきが睡眠へ与える影響について詳しくは下記の記事をご覧ください。
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