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こんなところでも「ローカーボ」! 外食チェーンでも手軽に実現

メタボやダイエットに効果あり! しかし極端な糖質制限には注意

 日経Gooday編集部

生活習慣病対策やダイエット法として話題になっているローカーボ(ロカボ、糖質制限)。最近では、外食チェーン店などでも手軽に実現できるようになってきた(©PaylessImages -123rf)
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 今、「ローカーボ」(ロカボ)」が大ブームになっています。去年くらいまでは、ローカーボ対応の食品というとまだ珍しい存在でしたが、今年になって急増して、今では普通に手に入るようになりました。

 ご存じの方も多いと思いますが、ローカーボとは、低糖質(糖質制限)のこと。例えば、食事で「ごはん」や「麺」などの摂取量を抑えて、摂取する糖質を少なくするという健康法です。生活習慣病の対策やダイエットの実現手段として、今注目されています。

 以前は、油や脂肪のとりすぎを控えるという「ローファット」が主流でしたが、ここ10年で糖質の摂取比率を減らす「ローカーボ」が台頭してきました。これには、ローファットがダイエットや病気予防に必ずしもつながっていないということが、最近の研究により明らかになってきたという背景があります(詳しくはこちらの記事をご参照ください)。

 そこで今回の記事では、最近のローカーボ事情と、ローカーボ・ダイエットを実践する際に気を付けたいポイントをまとめました。

大阪では定番? 4人に1人が1日1食は“主食の重ね食べ”

 8月初旬には、大阪府が府民の4人に1人以上が1日1回「お好み焼き+ごはん」などのように“主食の重ね食べ”をしていることを発表。これがニュースで報じられて話題になりました。ここでも「太めの人ほど重ね食べの頻度が高い」傾向が確認されています。これこそまさに、糖質の摂り過ぎによる弊害です。

外食でもローカーボを手軽に実現できるように

 ごはんを減らすだけならこれまでもできましたが、最近では“糖質そのものが少ない”麺やパンなどが続々と開発されています。課題だったおいしさも大幅に改善しています。「健康にいい=おいしくない」という構図が崩れ、「しっかり食べても糖質摂取を抑えられる」ようになったのが大きなポイントです。「え! こんなものまで!」と驚くものまでローカーボ対応しています。パンやお酒はもちろん、カップラーメンから、甘さが命のスイーツまで実にさまざまです。

「低糖質」派に朗報! ファミレスこそ健康志向や糖質制限に最適なのかも!?

ガストは6月から低糖質メニューの販売を開始した。身近にあるファミレスで、無理なく健康メニューが食べられるのはありがたい
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 今、注目なのが、外食店でのローカーボ対応です。今年6月には、すかいらーくが、同社のファミリーレストラン「ガスト」でローカーボメニューを発売しました。麺類2品、デザート2品から提供を開始。麺メニューでは、通常麺の価格に50円プラスすると「糖質0麺」に変更できます。この「糖質0麺」は、当初予想の3倍以上の注文があったそうです。

 同社の担当者は、「最近のお客様は低糖質に対して関心が高い。この動きは一時的なブームにとどまらないものになるのではないか」と話しています。すかいらーくグループでは同じ6月からジョナサンでもローカーボメニューを用意、今後はバーミヤンなどでの提供も検討するそうです。

香川県に糖尿病が多いのはうどんのせい?

“はなまるうどん”が健康、美容に熱心に取り組むワケ

讃岐うどんのチェーン店「はなまるうどん」。ここ数年、健康志向メニューを次々と投入している(写真は東京・仲御徒町店)

 うどんチェーン大手のはなまるうどんも、ここ数年続々と“健康シフト”を進めており、期間限定でローカーボメニューを販売しています。現在、はなまるうどんで提供されているうどんには、1玉にレタス1個分の食物繊維が含まれているのをご存じですか? 同社の積極的な健康志向の背景には、「うどん大国」の香川県で糖尿病の罹患率が全国でダントツの1位となっているという背景がありました。

ミシュラン・シェフが「美味しい」と納得したロカボパスタのレシピ

 最近では、あるローカーボの生パスタも話題になりました。ミシュランの星を8年連続で獲得した経歴を持つ本多哲也シェフが開発に参加して生まれた商品です。一般に売られている乾燥パスタは、100グラムあたりの糖質が69.5グラム程度あります。これまでは「糖質を50%以上抑えると美味しい麺はできない」というのが製麺業界の常識だったそうです。ところが、新開発したパスタは、美味しさを保ちながら、100グラムあたり26グラムにまで減らしました。

極端な糖質制限は、かえって太りやすいカラダに

あなたの糖質制限はここが間違っていた!

 すっかり定着した感がある、ローカーボによるダイエットですが、極端に糖質を制限したローカーボは、その後にリバウンドする危険があります。極端な糖質オフは、かえって太りやすい体をつくってしまうのです。主食抜きの極端なオフは原則NG。完全オフではなく“ちょいオフ”にするのがポイントです。これからローカーボ・ダイエットに挑戦する人も、一度挫折した人も、ぜひご一読ください。

糖質制限ダイエットは本当に安全か?

糖質制限に危険性はないのだろうか(©Robyn Mackenzie -123rf)

 今年2月には、自らのローカーボ・ダイエットの経験を発表していた作家の桐山秀樹氏が急に亡くなられました。あくまでローカーボ・ダイエットをしていた1人に生じた出来事で、糖質制限と死亡の因果関係は不明です。ローカーボ・ダイエットを実践している全ての人に当てはめることはできませんが、ローカーボの安全性について不安を感じた人も少なくなかったようです。では、大勢の人を対象に、糖質制限が健康に及ぼす影響を調べた研究はないのでしょうか。

 

 医学ジャーナリストの大西淳子さんに調べていただいたところ、糖質制限食は、死亡リスクを上昇させる危険性があることを示唆する研究結果が出ていることがわかりました。糖質を極端に制限し、肉をたくさん食べ、バターやマヨネーズを好んで摂取する食生活では、リスクが大きくなると考えられます。ローカーボ・ダイエットを実践するなら、極端な制限は避け、“緩やかな”糖質制限にするのが望ましいようです。