知らないうちに…塩分摂りすぎになっていませんか?
日経Gooday「塩分」関連記事まとめ
中西奈美=日経Gooday
米国ニューヨーク市は、今年の12月から飲食店に対して、メニューにナトリウム含有量の表示を義務付ける方針を固めました。さらに、1日の推奨制限であるナトリウム2300mg(食塩5.8gに相当)を超過するメニューには、警告表示を義務付けるとのこと。生活習慣病対策の一環として、これらの義務化が検討されてきました(*1)。
塩分は、高血圧を引き起こす原因の一つとして知られています。国際的な疫学調査でも塩分摂取量に血圧の上昇が関係していることが分かっています(*2)。
日経Goodayでは、塩分の取り方について解説する記事を数多く取り上げてきました。改めて塩分の作用について知りたい方、塩分摂取量について考えたい方は必読です。
塩分過多はなぜ悪い?/減塩のヒント

医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ
論文を参考に、ベストな塩分摂取量について考察しています。私たちの生活でどのくらい食塩を取っているか把握するのは難しいもの。それだけに、「できるだけ自分でまたは家庭で調理することと、新鮮な野菜を通じてカリウムの摂取に努めることが、結果的に『塩分を控えめ』にすることが大事」と締めくくっています。

その異常値、戻しましょう!~ STOP・メタボの12ステップ~
食塩の過剰摂取と肥満が、高血圧を引き起こすメカニズムについて解説しています。特に、一汁三菜を基本とする日本料理・和食は大豆製品や食物繊維の多さが評価される一方で、塩分量が多くなる傾向があるといいます。

摂取カロリーに関する解説の中で、神奈川県立保健福祉大学学長で日本栄養士会名誉会長の中村丁次氏が推奨する「メタボな人・肥満の人の食生活改善の10カ条」を紹介しています。減塩もその一つ。さらに、塩分摂取量を減らすための工夫について具体例を挙げています。
熱中症予防には塩分補給が重要

ただし、これからの時期は熱中症も侮れません。かいた汗で失われた水分と塩分(ナトリウム)を、きちんと補給するといった対策も忘れないようにしましょう。
トピックス
*2 Intersalt Cooperative Research Group: Intersalt: an international study of electrolyte excretion and blood pressure. Result for 24 hour urinary sodium and potassium excretion. BMJ 297:319-328, 1988