今、知りたい! 飲み物と健康の話
Goodayおすすめ!「飲み物」関連の記事
中西奈美=日経Gooday
明日から6月。だんだんと不快指数が高まり、冷たい飲み物に手が伸びる季節になってきました。今回は、飲み物が健康に与える影響についてまとめた記事を紹介します。
人気が続く「スムージー」

◆医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ
スムージーってヘルシー? それとも不健康?
スムージーというと「グリーンスムージー」に代表されるように、健康に良いイメージがあるかもしれませんが、レシピによっては健康に良くないものもあり、実にさまざまです。
家庭で手作りするような、新鮮な野菜や果物を使用したスムージーはとてもヘルシーですが、カフェなどで手軽に買えるフルーツジュース、アイスクリーム、チョコレートやシャーベットなどを含むスムージーは、糖分や脂質が高く含まれていて、毎日摂取するのは健康に良くありません。ですので、スムージーは、素材やレシピ次第で、ヘルシーとも不健康とも言える食品なのです。
「健康的なスムージーを作るなら、新鮮な果物や野菜を使うことです」(医学博士 大西睦子さん)

◆女性のための「医療・健康」の話
人気のスムージー、効果的に摂取するには?
抗酸化作用、デトックス、免疫力のアップといったキーワードで大人気のスムージー。ビタミン類や食物繊維、ミネラルなど不足しがちな栄養素を補えるのが魅力。
スムージーは薬ではないので、即効性があるわけではありません。「大切なのは毎日摂ること。“お通じがよくなってきたな”とか、“風邪を引きにくくなったな”といった体調の変化を実感し、キープするためには最低2~3カ月は続けることがお薦めです。習慣化することで免疫力のアップにもつながります」とAACクリニック銀座の院長、浜中聡子先生。
朝食は、午前中ではなく午後からのエネルギーチャージとなる食物です。そのため、朝食でビタミン類が豊富で抗酸化作用のあるスムージーを摂ることは、とても効果的なのです。「朝、必要な栄養素を摂りためておくと、昼、夜の食事バランスが多少崩れても余裕が持てます」と浜中先生。
ただ面倒だからといって、前日などに作り置きをするのはNG。生の野菜や果物を使うスムージーは、時間が経つと酸化が進んで栄養価が下がるため、「作ったらすぐ飲む」のが鉄則。少しでも時間をおく場合は、ラップをして直接空気に触れないようにしましょう。
健康的なイメージが強い「牛乳」

◆医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ
牛乳は身体に良いのか悪いのか?
こんなに人類と長いお付き合いの牛乳ですが、最近は体に良い、悪いなど、いろいろな情報が流れています。何と言っても、牛乳の消費量の多い米国では、特に議論がさかんといいます。
「結局のところ、牛乳を何杯飲むべきかという質問に対しては、専門家でも意見が分かれるのが現状です。また国によって牛の飼育方法が違うため、牛乳の質が異なる点にも注意してください」(大西さん)
「飽食の時代に生きる私たちにとって、個人の食生活で、必要な牛乳の量は異なりますが、一般的には、1日コップ1杯から2杯までの牛乳が適量ではないか」と大西さんは話します。
次々新製品が登場している「炭酸水」

◆医学博士 大西睦子のそれって本当? 食・医療・健康のナゾ
炭酸水は身体に良い? 悪い? 5つの疑問に答える
近年、糖分を含まない「無糖炭酸水」の市場が伸びています。アルコールの割り材として、ハイボールブームを背景に販売数が増加したと言われています。広まった要因の1つが「健康・美容に良い」という説。
炭酸水は健康にいいのか―次の5つの疑問についてまとめています。
- 【疑問1】炭酸水は水と同じように水分補給ができる?
- 【疑問2】炭酸水は骨密度を減らす?
- 【疑問3】胃を刺激する?
- 【疑問4】塩分が多い?
- 【疑問5】炭酸水は歯のエナメル質を溶かす?
炭酸水による身体への影響はほとんどありませんが、糖分や風味が加わった炭酸水は、清涼飲料水と同じでカロリーに要注意だといいます。
「基本的には、炭酸水は水の代用としても活用できますね! とくに、満腹感が得られますので、食べ過ぎを気にされている方にはおすすめです」(大西さん)