イライラ、疲れ、肩こり、頭痛…季節の変わり目、不調を癒す漢方薬
好評連載「幸福薬局・幸井俊高の しあわせ漢方」まとめ
あなたがいつも感じている“不調"は、実は漢方薬で何とかなるかもしれません。漢方の世界では、患者さんの症状について深く知り、分類することで処方薬を決めています。
「幸福薬局・幸井俊高のしあわせ漢方」では、季節に合った不調を取り上げ、あなたの症状がどの漢方薬に向いているかを解説してきました。今回、春と夏のはざまに感じやすい不調を中心に、漢方薬の選び方についてまとめます。
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【イライラ】 「熱邪」を鎮める漢方薬でイライラしにくい体質に!
イライラすることは、だれにでもあります。その原因はストレスだけではありません。同じようなストレス下でも、イライラする人もいれば、全くイライラしない人がいるように、実は体質も関与しています。漢方薬によってイライラしにくい体質に変えられる可能性があります。漢方では、イライラは『熱邪(ねつじゃ)』の仕業と考え、火熱を冷ます薬を使います。
【疲労】 体(=クルマ)のエンジン性能を上げて疲れに負けない体になる
なかなか改善しない慢性疲労に悩まされるビジネスパーソンは多いかもしれません。そんな疲れた体を「クルマ」に例えると、漢方薬はエンジンを整備したり、潤滑油を交換したりして、クルマ自体の性能を上げることに役立ちます。
【ダイエット】 “太りにくい体"に変えられる漢方薬とは?
ダイエットは古今東西、老若男女の関心の的。「食べる量を抑えれば体重は減るかもしれませんが、漢方薬で体質を改善すれば“太りにくい体"になることも可能です」と幸福薬局の幸井俊高さんは話します。中医学から見た肥満の考え方とダイエット体質を目指す人に効く漢方薬とは?
【肩こり・首こり】 漢方薬で体の内側から筋肉のこりをほぐす
私たちの肩や首は、スイカ1個分の重さにもなる頭を筋肉で支えています。こうした負荷によって常に筋肉が緊張した状態になり、『肩こり・首こり』が起こります。漢方薬は体の内側から筋肉をほぐしていきます。
【頭痛】 体を巡る「気」「血」「津液」の乱れを調え、慢性的な頭痛を改善
頭が痛いとパフォーマンスが落ち、仕事の効率が低下してしまいます。まして慢性的な頭痛体質ともなると…。「病気が原因で頭痛を起こしている場合を除くと、漢方では“体内を循環する”『気』『血(けつ)』『津液(しんえき)』の滞りが背景にあると考えます。その乱れを調えることが、改善につながります」と幸福薬局の薬剤師、幸井俊高さん。
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