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気持ちいいこの季節、うまいビールとどう付き合う?

ビールや酒にまつわるいろんな疑問に答えます

 日経Gooday編集部

ビールがおいしい季節だ! あまりにおいしすぎて、気づけば短時間で大ジョッキを何杯も…などという人もいるかもしれない。しかし、尿酸値が気になる人にとって、プリン体の多いビールとの付き合い方は気になるところ。ビールとカラダの関係について知っておこう。

ビールをやめても尿酸値は下がらない?

ビールを美味しく飲みたい!だからこそ、知っておきたい本当のこと(©kazoka30 123-rf)

 尿酸値が高い人はプリン体の多い食品を控えたほうがいいということは、よく知られています。ビールはプリン体が多いので、「ビールをやめて、プリン体を含まない発泡酒や焼酎にすればいいだろう」と思っていないでしょうか?

 しかし、アルコール自体に、尿酸の産生を増加する働きや、尿酸の排泄を阻害する働き、利尿作用により尿酸を濃縮させる働きがあり、結果的に尿酸値を上げてしまうことは意外に知られていません。

 ビールや食品に含まれるプリン体の摂取をやめるだけでは、尿酸値は下がらないことを知っておきましょう。アルコール自体の摂取を控えることが大切です。

肥満者はやせると尿酸値も下がる!

 尿酸値が高い人は、肥満、とくに内臓脂肪型肥満の人が多いといわれています。肥満の人が体重を落とすと尿酸値が下がることが分かっているので、食べ過ぎ、飲み過ぎを控え、適度な運動を取り入れて肥満を解消しましょう。

 プリン体は、実は、食事から取り込まれるだけでなく、私たちの体内でも常に作られていて、その割合は体内で作られるもののほうが多いのです。そのため、食事からのプリン体の影響はさほど多くないと考えられています。

 また、プリン体はいろいろな食品に含まれているため、気にしすぎると栄養のバランスが崩れてしまいます。現在では、プリン体を警戒しすぎるよりも、総エネルギーを抑え、栄養バランスよく食べることのほうが重要だといわれています。

 もっと詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

◆プリン体だけ気にしてもダメ!飲み会前に押さえたいビール&尿酸値の正しい知識

なぜビールはたくさん飲めるのか?

夏はビール! ついついジョッキを重ねてしまうが、水だとこうはいかない。なぜビールだとたくさん飲めるのだろうか(©PaylessImages -123rf)

 「どうしてビールはたくさん飲めるのに、水は飲めないのだろう」と疑問に思った人はいないでしょうか。

 ネットで検索してみると、「水は胃では吸収されず、腸でしか吸収されない。一方でアルコールは胃でも吸収される。だからビールはたくさん飲める」などと書かれています。これは本当? よく考えてみると、ビールのアルコール分はたかだが5%程度。ビールを1L飲んだとして、仮にそのアルコール分がすべて胃で吸収されたとしても、たったの50mLでしかなく、残りの水分の大半は胃に残ってしまいます。さらにアルコールは胃だけでなく、小腸でも吸収されるといいますから、「アルコールは胃で吸収されるから、ビールはたくさん飲める」という理論は説明がつかなくなります。

 この疑問を解明すべく、酒ジャーナリストの葉石かおりさんが、胃や腸などの消化器系のメカニズムに詳しい東海大学医学部 内科学系 消化器内科学教授、内視鏡室長の松嶋成志さんに話を聞きました。

 詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

◆ビールはたくさん飲めるのに、水だとすぐお腹いっぱいになるのはなぜか?

「酒は百薬の長」は本当か?

 「酒は百薬の長」―。

 そんな言葉を裏付けるように、昔から「お酒は適量摂取」なら健康効果があるといわれています。この「適量の飲酒は長生きにつながる」ことを裏付けるデータがあります。専門用語で「Jカーブ効果」。飲酒量を横軸に、死亡率を縦軸にとると、グラフの形状が「J」の字に似ることからそう呼ばれています。

アルコール消費量と死亡リスクの関係(海外)
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海外の14の研究をまとめて解析した結果。適量を飲酒する人は死亡リスクが低い傾向が確認できる(Holman CD,et al. Med J Aust. 1996;164:141-145.)

 つまり、適量を飲む分には死亡率が下がるが、一定量を超えてくると、死亡率が上がってくるというものです。このJカーブ効果は、実際のところどうなのでしょう。死亡率が下がるというのはもちろんですが、すべての病気、すべての人に対して同じ傾向を示すのでしょうか。

 酒ジャーナリストの葉石かおりさんが、真偽を確かめるべく、独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター院長の樋口進さんにお話を聞きました。

 詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

◆「酒は百薬の長」はあくまで“条件付き”だった