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ダイエットを始める人は必見! 話題の「ローカーボ」をきちんと理解する

メタボやアンチエイジングにも効果あり、一方でリスクも

運動不足などの生活習慣による肥満や糖尿病の対策、それにダイエット法として、ローカーボ(糖質制限)が注目されている。その一方でリスクもあるというが…(©PaylessImages -123rf)

 最近、「ローカーボ」(ロカボ)」という言葉をよく耳にするようになりました。ローカーボは、低糖質(糖質制限)のこと。運動不足などの生活習慣による肥満や糖尿病の対策、それにダイエット法として、今注目されています。実際、低糖質をうたった食品や外食メニューが続々と登場しています。低糖質のカップラーメン、パンから、お酒、ケーキなどのスイーツにいたるまで、実にさまざまな商品が発売されています。

 このローカーボ、マスコミなどで頻繁に取り上げられるようになったのは比較的最近ですが、米国で考案されたのは1970年代と実は歴史があります。効果的なダイエット法として日本に紹介されたものの、ごはんを主食にする日本人は長続きしにくく、当時は定着しませんでした。最近になって、低糖質食品の種類が増え、課題だったおいしさも改善されつつあり、そして糖質制限による効果が論文で明確に示されるようになったことから、日本でも受け入れられ始めたわけです。ダイエットや生活習慣病対策として、これからローカーボに取り組もうと考えている人も少なくないでしょう。

最近になって、さまざまなローカーボ(低糖質)食品が登場している

 その一方で、今年2月には、自らの糖質制限ダイエットの経験を発表していた作家の桐山秀樹氏が急に亡くなられました。もちろん桐山氏の体験を、そのままローカーボを実践している全ての人に当てはめることはできませんが、このときローカーボの安全性について不安を感じた人も少なくなかったようです。

 そこで今回は、ローカーボの基本から最新の研究状況までをまとめました。これからローカーボ・ダイエットを始めようと思っている方は、ぜひご一読ください。

「ローファットよりロカボ」のエビデンス

北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長。食・楽・健康協会代表理事を務める

 以前は、「健康のために油や脂肪のとりすぎは控えましょう」(ローファット)と教えられること多かったのですが、ここ10年でそれに代わって糖質の摂取比率を減らす「ローカーボ(ロカボ)」が台頭してきました。なぜローファットよりローカーボなのでしょうか? その根拠となる研究データや具体的な食事法について、糖尿病患者の食事療法に長年取り組んできた食・楽・健康協会代表理事、北里研究所病院 糖尿病センター長の山田悟さんに詳しく話を聞きました。最近の研究により、脂肪を減らすローファットの食べ方がダイエットや病気予防につながっていないことが明らかになってきました。

 

あなたの糖質制限はここが間違っていた!

 すでに、ローカーボ・ダイエットにチャレンジしたことのある人も多いでしょう。しかし、「確かにやせた。でも、リバウンドした」という人もまた多いのではないでしょうか。実は、糖質オフダイエットの極意は、完全オフではなく“ちょいオフ”にあります。地味ながらも効果的な糖質オフ術をご紹介します。ハードな糖質制限に挫折した人は必読です!

そもそも糖質とは何なのでしょう?
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低糖質食、もっと身近に 増えるメニュー

低糖質メニュー専門のレストラン「キッチン源喜」(岐阜県神戸町)のランチメニュー例。おかずの糖質量は15~18グラム

 低糖質の商品、メニューはここ数年で格段に増えました。大きなポイントは、「これまでの課題だった“おいしさ”」が改善されつつあることです。2014年に開店した低糖質メニュー専門のレストラン「キッチン源喜」(岐阜県神戸町)では、血糖値を上げる原因となる白米や小麦粉、砂糖は一切使っていません。主食には玄米を出し、甘みは体内に吸収されないラカンカで付けています。店主の小寺聡美さんは「低糖質食というと物足りない印象が強かった。それを覆して広めていきたい」と話します。関東や関西地方からわざわざ店を訪れる人もいるそうです。

 

糖質制限ダイエットは本当に安全か?

糖質制限は危険なのでしょうか?(©Robyn Mackenzie-123rf)

 短期間で減量でき、各種検査値にも改善が見られることから、ダイエット法として注目されているローカーボですが、糖質制限ダイエットを実践していた作家の桐山秀樹氏が急に亡くなられたことから、不安を感じた人も少なからずいらっしゃったと思います。そこで、医学ジャーナリストの大西淳子さんに、糖質制限が健康、特に死亡に及ぼす影響を調べた最新研究についてまとめていただきました。糖質制限食は、死亡リスクを上昇させる危険性があることを示唆する研究結果が出ています。