一流人は一味違う! あの経営者の健康マネジメント術
今日から真似したい「私の『カラダ資本論』」名言集
日経Gooday編集部
エステー取締役兼代表執行役社長(COO) 鈴木貴子さん

いいと聞けば即実践、多少のルール違反はOK
風邪一つひいてはまずいと思っているので、免疫力を高めるために取り組んでいるのが冷え性の改善です。そのために意識しているのが、体の内側から温めること。私はショウガがすごく好きなので、料理に多用しているほか、冬はジンジャーティーを作って飲んでいます。ナイトキャップ(寝酒)は、すり下ろしたショウガ入りのホットウイスキーが私の定番です。
また9月から3月くらいまでの間は、常時、おへそから指2本分くらい下にある気海と呼ばれるツボに使い捨てカイロを貼っています。このツボを温めると全身の血流がよくなると聞いてから実践しています。これ以外にも、1年くらい前から月1回の割合で鍼灸院にも通っています。
「毎日こんなことをしている」と話すと、「ちょっとストイックすぎない?」と言われることもありますが、ちっとも無理していません。
実のところ、ルール違反もしばしば(笑)。例えば、冷え性の人は本来であれば冷たいものを控えたほうがいい。でも私は冷たいものが大好き。これもダメ、あれもダメと、あまり真面目に守っていると息苦しくなる。だから「体が冷えちゃうな。でもさっきショウガを食べたし、まあいいか」というふうに、自分に都合よく解釈しています。
日常の中でできること、自分が心地いいと思うことだけを楽しみながらすること、絶対にダメなものを設けないこと、それが長続きの秘訣かもしれません。
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第2回 冷え&アトピー対策、多少のルール違反こそ長続きの秘訣
オンとオフはあえて一体化
私は会社で一切デスクワークをしません。集中してやりたいので、週末に自宅で取り組みます。期の方針を作ったり、毎週の役員会で発するメッセージを作ったり。私の場合、そのほうが断然はかどります。しんどい部分も含めて、仕事が好きなのでしょうね。
社長になってから働き方は変わりました。あえてオンとオフを一体化しました。むきになってオンとオフを切り分けるより、そのほうがむしろ気が楽。今はすべての時間がマイライフと捉えています。
そのためにはオンを心から楽しめないといけません。例えば、出張は旅と捉えて、それ自体を楽しむようにしています。もちろん、仕事そっちのけで観光名所を回るということではありませんよ。せっかくの出会いを大切にするとか、同じ食事をするなら向こうの人が勧めてくれる料理やお酒を心ゆくまで味わうといったことです。
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(写真:鈴木愛子、竹井俊晴、小野さやか)