一流人は一味違う! あの経営者の健康マネジメント術
今日から真似したい「私の『カラダ資本論』」名言集
日経Gooday編集部
ネクスト社長 井上高志さん

「明・元・素」の言葉を使う
私が日頃から重視しているのは「心」の健康です。私は病気や不調の多くはストレスが引き起こすもので、心が健康でストレスのない状態であれば、体も自ずと元気でいられると考えています。
ストレスを溜めないことと同時に、ポジティブでいることも大切にしています。言葉遣いもその1つです。「暗・病・反(あんびょうたん)」という表現がありますが、そうした言葉はできるだけ使わず、「明・元・素(めいげんそ)」の言葉を使うように心がけています。
「暗・病・反」の言葉とは、例えば、「どうせダメだよ」「そんなの無理に決まっているよ」「つまらないな」といったネガティブな言葉です。こうした否定的な言葉は、人に向かって発したとしても、脳は自分に言われているように感じるのだそうです。そして、だんだんとストレスを溜めていく。
「明・元・素」はその逆で、明るく、元気で、素直な言葉です。肯定的な言葉を使っていると、相手も、自分も、ポジティブな気持ちになれます。
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心を鍛えて、心のゆらぎを最小限に
私は「心身は表裏一体」と考えていますが、2年ほど前から始めた合気道でも、「心身一如(しんしんいちにょ)」という教えがあります。これは簡単にいうと、心と身体は一体のもので、心が調い、落ちついた明鏡止水の状態にあるときこそ、最高の能力やパフォーマンスを発揮できるというものです。
合気道と聞くと、相手に技をかけたり、はね飛ばしたりするイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、合気道の極意は相手を倒すことではなく、心と体を一体にして、相手を導き動かすことにあります。そのためには、心をしずめることが最も重要です。
現代社会で生きていると、仕事でも日常生活でも、さまざまなストレスにさらされます。そのときにも心を鍛えていると、ストレスによって精神状態が揺らいだとしても、その振れ幅をすぐにもとの平静な状態に戻せるようになるのです。
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