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がん治療を阻む4つの誤解

偏った情報に惑わされ、正しい判断ができなくなることを避けるには

2. あなたの医師選びは間違っています

最初にかかった病院でがんと診断されたのですが、こちらの病院の方が有名なので

 森山先生がかつて、国立がん研究センターに勤務していたころ、こうした理由で患者がひっきりなしに訪れてきたそうです。そのほとんどがセカンドオピニオンを求めて来院しているのですが、面白いことに、必ずといっていいほど「病院ランキング」や「病院実力比較」といった類いの記事を手にしていて、なかには「この記事の中からだと、どこがお薦めでしょうか?」といった意見を求められることすらあったそうです。

「がんと診断されると、『病院ランキング』といった記事を手にした患者がセカンドオピニオンを求めにやってきます。ですが、1位も5位も10位も、医療の設備や受けられる治療に大きな違いはありません」(©xiaosan-Fotolia.com)

 自分の身の委ね先を選ぶ指標として、各メディアから発表されている「病院ランキング」などを頼りたくなるのは、無理からぬことです。どんな人でも、自分ががんだと分かれば、「最新の治療を受けたい」「有名な先生に執刀してもらいたい」という思いに駆られるものです。

 「しかし、医者である私から見れば、1位も5位も10位も…、医療の設備や受けられる医療に大きな違いはありません。特に“早期がん”についてであれば、極端な話、どの病院を選んでも、専門を標ぼうしていればほとんど変わらないと考えています。セカンドオピニオンを目的に訪れた早期がんの患者に対しては、そのほとんどに『今かかっている病院で治療を受ければ大丈夫ですよ』とお伝えしていました」(森山先生)

 「例えば、胃がんは、発見された時点では、統計的にその70%は早期がんです。医師として消化器系の分野に携わる者であれば、早期がんを手術する程度の最低限の技量は、ほとんどの医師が有しています。すべてのがん手術がどれも高い技術を求められるわけではありません。治療成績が良好な部位の早期がんの場合などは、医師の腕は特段重要ではないのです。みなさんが心配するほどの“腕の悪い医師”はそうそういませんので、どうか安心して担当の先生に任せてください」(森山先生)

別の医師にかかった方がいい場合とは

 がんは一度発症すると、治療期間が長くなることも少なくありませんから、主治医との付き合いも長くなります。ですので、最初の段階で、医師と患者が良好な信頼関係を築けるかどうかがとても重要です。医師に対して「不満」や「不信」を抱いたまま治療を続けていると、良好な結果を生みません。

 長く付き合うという前提に立つと、「残念ながら、疑問符がつく医師が少なからずいるのも事実です」と森山先生は話します。例えば次のような4つのタイプです。

良好な信頼関係を築けない可能性がある医師の4つのタイプと言動

1.患者の疑問に丁寧に答えず、「自分の言うこと聞け」という雰囲気で威圧する

2.「自分は実績をたくさん積んできた」と、過去の実績をやたらと強調する

3.がんの状態を詳しく説明もしないで、「私に任せれば大丈夫」のひと言で片付ける

4.リスクの十分な説明もなく、「手術で治しましょう」と半ば強引に誘導する

 「このような言動が目立つ医師は総じて、協働作業であるという意識が希薄で、つらい立場に置かれている患者への想像力に欠けています。もしも、あなたが主治医に対して、何か不安を感じたり、どこか不満を抱いたりしているのであれば、自分の大切な体を安心して任せられるわけがありません。上に挙げた4項目にいくつも該当する医師ならば、思い切って病院も医師も変えることをお薦めします」(森山先生)

 医師選びの誤解については、以下の記事をご覧ください。

がん治療、あなたの医師選びは間違っています

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