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7大がんの基礎知識

胃がん、肺がん、大腸がんなど、日本人に多いがん・まとめ

血液のがん(悪性リンパ腫・白血病):薬の進歩で通院治療も可能に、治療成績も向上

血液のがんにはさまざまな種類があります。(©lightwise-123rf)

 血液のがんの中には、いくつも種類があります。やさしい がんの学校では、悪性リンパ腫と白血病(急性骨髄性白血病)について取り上げました。

悪性リンパ腫

 血液の白血球に含まれるリンパ球が異常に増え、リンパ球が集まるリンパ節が腫れたり、しこり(腫瘤)ができたりする悪性リンパ腫。日本では年間10万人当たり7~8人に発生するという報告があります。高齢化に伴い、男女とも罹患率は微増しています。

 よく見られる症状は、リンパ節の腫れです。消しゴムのような硬さ(弾性硬)のしこりができるものの、痛みを感じることはほとんどありません。また、「B症状」と呼ばれる3つの症状、「原因不明の発熱(38度以上)」「体重減少(半年で10%以上)」「大量の寝汗」を伴うこともあります(無症状の場合は「A」と呼ばれます)。ただし、これらの症状はほかの病気との区別が非常に難しく、発症から診断がつくまで時間がかかってしまうことが少なくありません。

 なお、多くのがんでは、喫煙などの生活習慣との関連が示唆されていますが、悪性リンパ腫では現在のところ、生活習慣との関連はないと見られています。そのため、予防が難しく、先に挙げたリンパ節の腫れや症状に気づいたら、受診することが肝要です。

 早期発見できれば、ステージⅠの5年生存率は、70%と高いのが特徴です。

白血病(急性骨髄性白血病)

 急性骨髄性白血病の発症率は、1万人に1人程度の割合といわれています。40代から発症率が上がり始め、60~70代が最も多くなっています。統計では男性のほうがやや多い傾向があります。

 原因は明らかになっておらず、人での発症のリスク要因として認められているものもありません。放射線被ばくが白血病のリスクを高めると示唆されることがありますが、急性骨髄性白血病ではそのリスクは確認されていません。人から人への感染や体質の遺伝なども認められず、誰でもなり得る病気といえます。

 急性骨髄性白血病では、がん化した異常な細胞(白血病細胞)が無秩序に増殖するため、正常な血液細胞が作られなくなることによる初期症状が現れるのが特徴です。例えば、正常な白血球の減少では感染による発熱、正常な赤血球の減少では貧血による動悸や息切れ、倦怠感、正常な血小板の減少ではあざや赤い点状の出血斑、鼻血、歯茎からの出血といった傾向が見られます。

 胃がんや大腸がんといった多くのがんでは、治癒するためには、早期での発見が重要です。一方、急性骨髄性白血病の場合は、診断された時点で全身の血液に白血病細胞がめぐっているため、「早期」という概念がありません。急性骨髄性白血病の多くは、抗がん剤による治療効果が高いため、約80%は寛解(症状や検査で異常が確認できない状態)に入る可能性が期待できます

 詳しい診断方法や治療法については、
 「悪性リンパ腫、薬の進歩で通院治療も可能に」(悪性リンパ腫)
 「渡辺謙さんが克服した白血病とは?」(急性骨髄性白血病)をご覧ください。

お話を聞いたのは…
悪性リンパ腫
小松則夫(こまつ のりお)先生

順天堂大学医学部内科学血液内科主任教授
白血病
森 慎一郎(もり・しんいちろう)先生

聖路加国際病院血液腫瘍科部長

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