バレンタインに要チェック! チョコの健康効果
心血管疾患から腸内フローラまで幅広い効果、ただし食べ過ぎには注意
Gooday編集部

2月14日はバレンタインデー。そしてバレンタインデーといえばチョコレート。今年の2月14日は平日ですから、職場や学校などでチョコが話題に上る機会も多くなりそうです。「もらえた」「もらえなかった」が最大の懸案事項になるにしても、これを機にチョコの健康効果も再確認しておきましょう。話が盛り上がること間違いありません。
多くの人が大好きなチョコレートですが、昔は「虫歯になりやすい」「ダイエットの敵」などと健康面ではネガティブなイメージがありました。しかし、ここ数年、チョコレートの健康効果が大きく取り上げられるようになり、「健康にいい食品」に仲間入りするようになりました。最近では、スーパー、コンビニのお菓子売り場だけでなく、ドラッグストアなどでもチョコレート売場が大きなスペースをとるようになっています。
しかし、「チョコレートにどんな健康効果があるの?」と聞かれて、きちんと説明できる人は意外と多くないのではないでしょうか。そこで今回の記事では、最新の「チョコレートの健康効果」と摂取のポイントなどをまとめました。
チョコレートはポリフェノールが豊富!
チョコレートの健康効果というと、多くの人が思い浮かべるのが「ポリフェノール」でしょう。健康志向のチョコレート商品には、「高ポリフェノール」だと表示されているケースがよくあります。
ポリフェノールは、植物性食品の色素や香り、苦味、辛味などの化学成分である「フィトケミカル」の一種で、約8000もの物質の総称です。そのなかで、化学構造に応じて、さまざまなグループに分類されています。例えば植物エストロゲンともいわれるイソフラボンやスチルベン、フラバノールなどが代表です。
このうちフラバノールが、チョコレートやココアの主原料となるカカオ豆には豊富に含まれているのです。実は、チョコレートには赤ワインより多くのフラバノールが含まれているのです。
食品 | フラバノール含有量 (mg/kg あるいは mg/L) |
---|---|
チョコレート | 460-610 |
豆 | 350-550 |
アプリコット | 100-250 |
チェリー | 50-220 |
桃 | 50-140 |
ブラックベリー | 130 |
りんご | 20-120 |
緑茶 | 100-800 |
紅茶 | 60-500 |
赤ワイン | 80-300 |
では、チョコレートやココアに含まれるフラバノールの健康効果はどうなのでしょうか。
生体内で合成され、さまざまな機能を持つ窒素酸化物の1種である一酸化窒素は、血管内皮細胞から作られます。この一酸化窒素が、血管の健康状態を維持する血管内皮機能を調節しています。フラバノール含有量の高いココアを摂取すると、一酸化窒素が増え、血管拡張(血圧低下)、血小板凝集抑制(抗動脈硬化)などにつながります。また、血圧についても、数値の低下が報告されています。
しかし、ほとんどの市販のカカオ製品は、たくさん摂取すると、飽和脂肪酸や糖分により、カロリー(500kcal/100 g)のとり過ぎになります。そして、カカオのプラスの効果を打ち消すほどの、体重増加や血糖の上昇を招きます。食べ過ぎには注意が必要です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
チョコレートは罪な快楽? それとも健康食品?
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