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漢方薬の基礎知識

五臓

 中医学では、体の機能のすべてを、脾(ひ)・肺(はい)・心(しん)・肝(かん)・腎(じん)の五臓に振り分けて考えている。そのため、中医学の「五臓」は、解剖医学的な臓器とは別の概念として考え、漢方薬を用いる際にも混乱しないよう注意が必要だ。例えば、「肝を補う漢方薬」が、必ずしも肝臓の働きを高めるとは限らない。

 五臓はお互いに協調し合いながら、気・血・水を生み出し、体の各所に運び、貯蔵する。例えば血は、脾がとり入れた飲食物の栄養を原料に、肺がとり入れた酸素と血管内で結合して生成される。そして、肝が血を蓄え、血流量をコントロールし、心のポンプ機能によって体中をめぐる。

 なお、五臓の中で、最も根源的な臓器とされているのが腎。生命エネルギーである「精」を蓄え、成長・発育・生殖・老化にかかわる。ホルモンと深いかかわりがある臓器ともいえる。

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(出典:『サプリメント事典 第4版』日経BP社 日経ヘルス編 2011年)

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