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短時間睡眠は時代遅れ 名だたるCEOが8時間宣言

アリアナ・ハフィントン流 最高の結果を残すための「睡眠革命」(4)

 アリアナ・ハフィントン

4時間睡眠を自慢するCEOは「酔っぱらい経営」を吹聴も同然

 「常時オン」の生活から離れる時間を持つというニーズをめぐって、世界規模でコンセンサスが生まれつつある。この動きは、19 世紀から20世紀初頭にかけての労働運動とどこかオーバーラップする。ただし今度は、雇用者だけが戦う相手ではない。端末類や常時接続に対する私たち自身の依存との戦いも大きな部分を占めている。

 この新しい労働運動にも、「8時間の労働、8時間の休息、8時間の余暇」に匹敵するようなスローガンが必要だが、まだ登場していないようだ。もし登場したら、ツイッターに、インスタグラムに、スナップチャットに拡散するに違いない。「世界中の労働者よ、プラグを抜こう! 世界中の労働者よ、充電しよう!」

 誰でも、この動きを加速させるべく個々の生活の中で取り組めるが、本格化させるにはトップの変化も必要だ。企業の取締役会は、4時間睡眠を自慢するCEOは、酔っぱらったまま意思決定していると吹聴しているのに等しいことを認識する必要がある。それは賞賛や報酬の対象にはならない。むしろ巨大な赤信号だ。

 ベンチャー投資家やエンジェル投資家も同じだ。有望なプレゼンテーションに出合ったときは、製品の性能や事業計画や持続可能性に加えて、創業メンバーが彼ら自身の生活の持続可能性についてどのような計画を立てているか、突っ込んで吟味するべきだろう。もしかすると、そのために『シャーク・タンク』(訳注*起業家のプレゼンに対し投資家が出資の可否を審査するテレビ番組)が必要かもしれない。そうなれば私もぜひ出たい。(敬称略)

(訳 本間徳子)

【連載】
 アリアナ・ハフィントン流 最高の結果を残すための「睡眠革命」
 第1回 ハフィントン氏 死を招く睡眠不足、世界最短は東京
 第2回 「睡眠不足」悪事の数々 免疫低下、無力感、体重増も
 第3回 睡眠不足は脳に重大な影響 「あとで取り戻せる」は嘘
 第4回 短時間睡眠は時代遅れ 名だたるCEOが8時間宣言
アリアナ・ハフィントンさん
「ハフィントンポスト」創設者、スライブ・グローバル社の創設者・CEO
アリアナ・ハフィントンさん 2005年5月にスタートした『ハフィントンポスト』はたちまち評判になり、多数の読者を獲得。2012年にはピューリッツァー賞(国内報道部門)を受賞した。2016年8月に設立した新会社スライブ・グローバルは、人々の健康と生産性向上のため、最新の科学的知見にもとづくトレーニング、セミナー、eラーニング講座、コーチング、継続的サポートなどを世界各地の企業および個人に提供すると発表している。近著に『Thrive』(邦題『サード・メトリック しなやかにつかみとる持続可能な成功』CCCメディアハウス)。最新刊『The Sleep Revolution』(邦題『スリープ・レボリューション』日経BP社)は米国で15万部のヒットに。
書籍『スリープ・レボリューション 最高の結果を残すための「睡眠革命」』を再構成

スリープ・レボリューション

著者 : アリアナ・ハフィントン
出版 : 日経BP社
価格 : 1,944円 (税込み)

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