日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > トピックス  > ワクチンって効くの? インフルエンザの素朴な疑問6問6答  > 2ページ
印刷

トピックス

ワクチンって効くの? インフルエンザの素朴な疑問6問6答

今シーズンのインフルエンザの傾向から、かかった時の対策まで

 武田京子=医療ライター

Q2. インフルエンザワクチンって効くの?

ワクチンの効果は実感しにくいが、集団で考えると実はとても大きい(©Khuntnop Asawachiwantorngul-123rf)

 既に流行が始まっているインフルエンザだが、どのように予防したらいいのだろうか。「やはり、予防にはインフルエンザワクチンの接種が大切です。感染が広がってからでは意味がないと考える人もいるようですが、間に合います」と菅谷先生は強調する。

 インフルエンザワクチンは、WHO(世界保健機関)がその冬に流行するインフルエンザウイルスの種類を推定し、それに基づいて製造される。インフルエンザワクチンはA型のH1N1型、香港型、B型2系統の計4種類のインフルエンザの混合ワクチンになっており、下記で解説する通り、50%の予防効果があると考えられる。

 「インフルエンザワクチンの効果は、症状の重症化を防ぐだけで、発症は防げないと思っている人も少なくないようですが、それは間違い。ワクチンの第一の効果は発病予防にあります。要するにインフルエンザにかからなくなるのです。それによって、周囲の人へ感染が広がる『集団感染』を防ぐ効果もあり、さらに重症化を防止する効果も期待できます」

 ただし、ワクチンの効果は実感しにくい。

 「インフルエンザが流行しても、成人では100人中10人程度しか発病しません。つまり、ワクチンを打たなくても90人はインフルエンザにはかからないのです。もしも、100人全員がワクチンを打つと、10人の発病者が5人に減ります。これが50%の効果で、インフルエンザにかからない人は、90人から95人に増えますが、この差は実感できません。ですから、医師も含めて多くの人々がワクチン効果に不信感を持ちやすいのです。しかし、1000万人に換算すれば、100万人の患者発生が50万人に減ればとても大きな効果であることがわかります」(菅谷先生)

 このように、ワクチンはインフルエンザ対策の強い味方だが、実は今期は少し様子が違う、と菅谷先生は話す。というのは、今期流行しているA香港型は、昨シーズン主に流行したH1N1型などに比べて、ワクチンの効果が低いタイプのウイルスだからだ。実は、ウイルスの型によってワクチンの効果にはかなりの違いがあるのだという。

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 健康寿命を左右する「全粒穀物と食物繊維」の摂取方法

    今、世界的に「全粒穀物」の健康効果が注目されている。全粒穀物の摂取が増えるほど、がん、心血管疾患、総死亡率が低くなるという研究報告も出ている。その健康効果の中核となっているのが「食物繊維」だ。食物繊維が体にいいことはよく知られているが、主に便通などに影響するものと軽視されがち。だが、食物繊維不足は生活習慣病と密接な関係がある。本特集では、主食の選択が及ぼす健康効果から、注目の大麦の健康効果、穀物以外の食物繊維のとり方までを一挙に紹介する。

  • 「胃がん」撃退のため知っておきたい最新情報

    これまで多くの人の命を奪い、「死の病」であった胃がんが、「ピロリ菌」除菌の登場によって未然に防ぐことができる病気になってきた。また、万が一胃がんになってしまった場合も、胃カメラによる検診を定期的に受けていれば、超早期の段階で見つけて治療し、胃の機能をほとんど損ねることなく日常生活に戻ることができる。本特集では、近年死亡率が大きく減少している胃がんの最新事情をまとめる。

  • 寝ても取れない疲れを取るには?

    「疲労大国」といわれる日本。「頑張って仕事をすれば、ある程度疲れるのは当たり前」「休む間もないほど忙しいが、やりがいがあるから、さほど疲れは感じない」などと思っている人も多いかもしれない。だが、睡眠時間を削るような働き方を続けていると、知らぬうちに疲れはたまる。結果、「寝てもなかなか疲れがとれない」という状態に陥るばかりか、免疫力の低下や、生活習慣病の発症につながることは多くの研究で知られている。疲労の正体から、疲労回復の実践的な方法までをまとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Goodayマイドクター申し込み

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2018 Nikkei Inc. All rights reserved.