箱根駅伝、青学躍進の陰に“理詰め”の体幹トレーニング【前編】
準備運動は従来の静的から動的のストレッチに改革
松尾直俊=フィットネスライター
全く練習ができない故障者の数が減少
中野は同時に、準備運動と補強運動をはっきり区別して行うメニューも導入した。「すると夏合宿の頃には、選手たちの動き、特に腕振りに明らかな変化が出てきました。当時の1年目のトレーニングは、私が考えている全4年間の期分けでいうところのフェーズ1。肩甲骨の使い方を改善し、体幹の内側にあるインナーユニットを強化する段階でしたが、それだけで次の箱根ではかなりの好成績が残せるといった確証がつかめました」。