二日酔い予防に! 宴会の日は「ランチにカレー」
「ウコン」は食品として丸ごと摂る
仲尾匡代=医療ライター
年末年始の宴会シーズン真っ盛り。「二日酔い予防」をアピールしたウコン飲料を愛用している人も多いだろう。ウコンが二日酔いに効くメカニズムについて、漢方の専門医で日本薬科大学学長である丁宗鐵さんに話を聞いた。丁さんは、「ウコンは食品として丸ごと摂るのがベスト。宴会の前にウコンが使われているカレーを食べるのがオススメ」と話す。
二日酔いに効くのはクルクミンだけではない

もっぱらカタカナ表記されることの多いウコンであるが、日本においてウコンといえば、秋ウコンと称される「鬱金(ウコン)」、もしくは春ウコンと称される「姜黄(キョウオウ)」のことを指すのが一般的だ。
中でも、秋ウコンの主要成分であるクルクミンは、二日酔いの予防に力を発揮するといわれている。「クルクミンは、植物特有の成分ポリフェノールの一種なので、ポリフェノールが持つ抗酸化作用によって、アルコールの代謝能力を高めると考えられています。アルコール代謝の過程でできたアセトアルデヒドといった過酸化物の分解も促すので、二日酔いの予防も期待できます」(丁さん)。(アルコール代謝に関する記事は「二日酔いの元凶はアルデヒドだけじゃない!?」をご覧ください。)
- 次ページ
- ウコンはカレーで摂るのがよい理由