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追悼◆2016年に病気で亡くなった著名人

九重親方、永六輔さん、中村紘子さんなど8人の方々

鳩山邦夫さん(元総務相、衆議院議員)

没日:2016年6月21日(満68歳)
死因:十二指腸潰瘍による出血性ショック

政治家一家に育ち、爆弾発言も多かった政界の暴れん坊

<主な活動>

 幼い頃から政治家となるべく教育を受けた鳩山さんは、学習院初等科、中等科、東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)を経て、東京大学法学部の政治学科と公法学科を卒業するという、エリート街道まっしぐらの人生を歩んできました。頭の良さはピカイチで、高校時代の全国模試では何度となく全国1位を獲得。東京大学法学部も主席で卒業したといわれています。大学卒業後に田中角栄元首相の秘書となり、政治家を目指しました。

 兄は第93代内閣総理大臣の鳩山由紀夫さん。父親である鳩山威一郎さんは元外務大臣、祖父の鳩山一郎さんは元首相で1954年に日本民主党を結成した人物でもあります。また、母方の祖父はブリヂストン創業者の石橋正二郎さん、妻の鳩山エミリーさんはテレビドラマや映画版の『仮面ライダー』にも出演した元人気アイドルという、セレブ一家でもあります。

 1976年に新自由クラブの推薦で出馬し、初当選。1978年に自由民主党へ入党し、1991年に文部大臣として初入閣しました。1993年に自民党を離党し、無所属を経て1994年に改革の会を結成。同会は、細川護煕元首相(日本新党)の退陣を受けて1994年4月に発足した羽田内閣(羽田孜元首相・新生党)に与党として参加し、鳩山さんを労働大臣に就任させましたが、同内閣は2カ月で総辞職に追い込まれました。その後、自由改革連合新進党を経て1996年に兄の由紀夫さんと旧民主党を結党。副代表に就任したものの、兄弟間の対立などもあり、1999年に民主党を離脱して東京都知事選挙に立候補しましたが落選。その後も自由民主党への復党と離党を繰り返し、亡くなる3週間前まで衆議院議員として政界で意欲的に活動をしていました。

 少年時代から蝶が好きで、蝶の研究家としても名高かった鳩山さんは、1996年に著書『チョウを飼う日々』を刊行するほど蝶に魅せられていました。お葬式の祭壇には、愛してやまなかった蝶がかたどられるほどの無類の蝶愛好家。今頃は少年のように天国で蝶を追いかけているかもしれませんね。鳩山さんのご冥福をお祈りいたします。

十二指腸潰瘍の95%はピロリ菌が原因

 鳩山邦夫さんの死因となった十二指腸潰瘍の原因として最も重要なのは、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)への感染です。十二指腸潰瘍の成因のうち、95%はピロリ菌に由来すると考えられています。このほか、アスピリンなどの消炎鎮痛薬も、十二指腸潰瘍を引き起こし得ることが知られています。

 十二指腸の壁にできた潰瘍が深くなり、血管にまで達すると、出血を生じます。動脈が破れた場合は大量出血を来し、血圧が急激に下がって「出血性ショック」という状態になると、命に関わることがあります。

関連記事
  1.  ・胃・十二指腸潰瘍(家庭の医学)
  2.  ・出血性ショック(家庭の医学)
  3.  ・出血大サービス~胃潰瘍とピロリ菌のはなし
  4.  ・胃の一生はピロリ菌に感染しているかどうかで決まる

(構成・文:近藤鈴佳=フリーライター、内山郁子=日経Gooday)

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