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追悼◆2016年に病気で亡くなった著名人

九重親方、永六輔さん、中村紘子さんなど8人の方々

中村紘子さん(ピアニスト)

没日:2016年7月26日(満72歳)
死因:大腸がん

幼少から天才少女と言われ、日本のクラシック界を牽引してきた中村さん

中村紘子さん(2015年、日経Goodayのコラム「がんに負けない患者力」収録で。写真撮影:清水真帆呂)
<主な活動>

 戦争が終わる1年前の1944年に生まれた中村さんがピアノを始めたきっかけは、3歳のとき幼稚園代わりに行っていた「子供のための音楽教室」でした。頭角を現したのは早く、1954年10歳のときに全日本学生音楽コンクールピアノ部門小学生の部で全国第1位入賞を果たし、1958年14歳のときに全日本学生音楽コンクールピアノ部門中学生の部で全国第1位。慶応義塾中等部3年だった1959年には日本音楽コンクールで第1位特賞を史上最年少で受賞し、日本国内の賞を総なめにしました。1960年には指揮者の岩城宏之さんを擁する東京フィルハーモニー交響楽団の演奏会でソリストとしてデビュー。同年、NHK交響楽団初の世界ツアーのソリストに抜擢されました。その後、桐朋女子高等学校音楽科を中退してアメリカに渡り、米ジュリアード音楽院でピアノ教師として名高いロジーナ・レヴィーンの門下生となって腕を磨きました。

 その後の活躍も華々しく、1965年に第7回ショパン国際ピアノコンクールで第4位入賞と最年少者賞をダブル受賞。日本人としては1955年の初入賞以来、10年ぶり2人目の入賞者としてその名を広めました。1968年にはソニー・レコードの専属第1号アーティストとなり、50枚にも及ぶアルバムを世に送り出しました。20世紀を代表する音楽評論家ハロルド・C. ショーンバーグの著書『ピアノ音楽の巨匠たち』では、唯一のアジア人ピアニストとして中村さんが紹介されています。世界各国で演奏活動を続ける傍ら、1982年からチャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際コンクールなどさまざまな国際コンクールの審査員を務めましたが、その体験を元に綴った著書『チャイコフスキー・コンクール~ピアニストが聴く現代~』は第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しました。

 ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンド赤ラベル」やハウス食品「ザ・カリー」などのテレビコマーシャルに出演し、敷居の高いクラシックのイメージを払拭して、お茶の間に親しまれた中村さん。デビュー以来国内外で3800回以上のコンサートに出演し、死の直前までピアノ演奏に情熱を傾けたという中村さんのご冥福をお祈りいたします。

がん全体で最も罹患数が多い大腸がん

 大腸がんは、日本人が罹患(*)するがんの中で最も多いことが知られています。2016年のがん統計予測でも、大腸がんの罹患数は男女計で14万7200人と、がん全体の中で最多になりました。2016年の予測死亡数は5万1600人で、女性では最も死亡数の多いがんです(男性では第3位)。

 一般に、自分から見て大腸の右側(盲腸、上行結腸、横行結腸)に発生したがんでは、自覚症状が起こりにくく、慢性的な貧血や腹部のしこりに気づいて受診したことがきっかけで発見されるケースが多く見られます。一方、大腸の左側(下行結腸、S状結腸、直腸)に発生したがんでは、下血や血便、便秘や下痢、便が細くなるといった症状が表れやすくなります。

*罹患とはこの場合、がんと診断されること。
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  5.  ・中村紘子「がんが治っても、ピアノが弾けなくなるのは困る」
  6.  ・中村紘子「ちょっと変だけど、がんになった自分を楽しんでいる」
  7.  ・中村紘子さんの闘病に学ぶ~がんとともに生きるということ
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夏樹静子さん

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