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追悼◆2016年に病気で亡くなった著名人

九重親方、永六輔さん、中村紘子さんなど8人の方々

大橋巨泉さん(タレント、元参議院議員)

没日:2016年7月12日(満82歳)
死因:急性呼吸不全、がん

満面の笑みの嬉しそうな司会者ぶりが強く印象に残る巨泉さん

大橋巨泉さん(写真提供:オーケーエンタプライズ)
<主な活動>

 早稲田大学政経学部を中退後、ジャズ評論家や放送作家を経て1965年11月に日本初の深夜のワイドショー『11PM』でテレビタレントとしてデビュー、人気を博して、翌1966年4月から11PMの司会者に抜擢され活躍しました。その後も『世界まるごとHOWマッチ』『クイズダービー』など数々の人気番組で類いまれなトーク力を発揮し、視聴者の心を惹きつけました。タレントの前田武彦さんと司会を担当したバラエティー番組『巨泉×前武 ゲバゲバ90分!』は、毎回多くのショートコントで構成する画期的な手法で高視聴率を獲得しました。1976年4月から1989年3月までは『日曜競馬ニッポン』に出演していましたが、大好きな競馬では馬主になるだけでなく、競馬評論家として幅広い趣味を仕事にも生かし、多才な能力を発揮しました。また、「野球は巨人、司会は巨泉」のキャッチフレーズや万年筆のコマーシャルでの「はっぱふみふみ」、食品コマーシャルでの「なんちゅうか、本中華」など、数多くの耳に残る流行語を生み出した人でもあります。

 人気絶頂だった1990年には、なんと56歳の若さで持っていたレギュラー番組を降板し、「セミリタイア」宣言をしました。理由は1973年にカナダ・バンクーバーにオープンさせた「OKギフトショップ」が軌道に乗ったからとも伝えられていますが、巨泉さんがリタイアという考えを持ったのは、「人生の自由を得るために仕事から早くリタイアをして自由に生きる」という、各国にいる海外の友人たちの生き様に賛同し、人生を謳歌したいという考えによるものだそうです。

 夏はカナダ、冬はニュージーランドやオーストラリアで過ごし、残りの季節は日本で芸能関係の仕事をして生活するなど、各国のよい季節だけを堪能して悠々自適な人生を楽しんだ巨泉さん。このような優雅な生活を記したハッピーリタイアメントの秘策を知ることができる『巨泉 人生の選択』はベストセラーになりました。

 巨泉さんには、政界からも何度となく出馬要請がありましたが、“家訓として政治家にはならない”としてすべて断ってきました。しかし、空前の小泉(純一郎元首相)人気に一石を投じるため、2001年の参院選では民主党比例代表で立候補し、41万票を獲得。同党1位で初当選したものの、党との意見の違いで半年後に辞職しました。

 「巨泉」という芸名にもあるように、泉のように尽きないアイデアでテレビ界に大きな影響を与えた巨泉さんのご冥福を心からお祈りいたします。

がん患者の10人に1人が複数のがんを併発

 大橋巨泉さんの死因である「急性呼吸不全」は、呼吸機能の低下により、十分な酸素を全身に送れなくなった状態。肺炎や敗血症など、さまざまな病気により引き起こされます。巨泉さんの場合、モルヒネなどの医療用麻薬の投与がきっかけとなった可能性があると報じられています。

 巨泉さんは胃がんや中咽頭がんなど複数のがんに罹患していて、がんとの付き合いは10年以上に及びました。長寿社会を迎え、巨泉さんのように「複数のがん」にかかる人が増えています。米国立衛生研究所が行った200万人のがん患者の追跡調査では、がん患者の9.1%に新しいがんが発生したと報告されています。

関連記事
  1.  ・呼吸不全(家庭の医学)
  2.  ・複数のがんにかかるのが珍しくない長寿社会
                 ~大橋巨泉さんの死から考える
  3.  ・巨泉さんモルヒネ報道の悪影響を懸念する
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中村紘子さん

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