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追悼◆2016年に病気で亡くなった著名人

九重親方、永六輔さん、中村紘子さんなど8人の方々

千代の富士 貢さん(九重親方、元相撲力士)

没日:2016年7月31日(満61歳)
死因:膵臓がん

手に汗握る名勝負を見せてくれた小さな大横綱・千代の富士

千代の富士 貢さん(写真提供:九重部屋後援会)
<主な活動>

 幼少から実家の漁業を手伝い、自然に足腰が鍛えられていた千代の富士(本名:秋元貢さん)は、北海道出身で同郷の当時の九重親方(元横綱千代の山)にスカウトされ、相撲界入りをしました。1970年15歳のときに秋場所で初土俵を踏み、1981年26歳のときに初場所で初優勝を飾り、同年名古屋場所で第58代横綱に昇進しました。183センチ・115キロと力士としては小さいながらに全身鋼のような体で奮闘し、相手を土俵下に落としたときに睨みつける横顔や、ちゃんこ番として魚を捌くのを見るときの鋭い目つきが狼のようと言われたことから、「ウルフ」と呼ばれ親しまれてきました。細身で筋肉質、精悍な顔つきは多くの女性ファンや子どもたちをも虜にしました。人気漫画『キン肉マン』(ゆでたまご著)に登場する“ウルフマン”は千代の富士がモデルというのもうなずける人気ぶり。また、千代の富士の取組にかかる懸賞数は多く、懸賞旗が土俵を3周してもまだ余るという「ウルフフィーバー」を巻き起こしました。

 土俵入りは多くの横綱が好む“雲龍型”で行っていた千代の富士。盛り上がった魅力的な筋肉、高く上がる足、そして体幹が崩れない優れたバランス力を兼ね備え、史上最も美しく格好いい土俵入りとも言われています。脱臼癖のある千代の富士でしたが、毎日500回の腕立て伏せで克服したともいわれています。1991年5月場所初日に当時新鋭だった貴花田(のち貴乃花)との対戦に敗れ、「もう1敗したら引退」との決意を固めた翌日、貴闘力戦に挑みましたが敗戦し、場所中に「気力・体力の限界」と引退を表明。1992年に断髪式を行い、師匠の九重(元横綱北の富士)から、九重部屋を継承しました。

 優勝回数は歴代3位で31回。通算勝利数は1045勝(歴代2位)、幕内勝利数は807勝(歴代3位)、連勝数は53連勝(歴代6位)を記録し、1989年に大相撲初の国民栄誉賞も受賞しました。千代の富士貢さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

難治性が極めて高い膵臓がん(膵がん)

 膵がんは膵臓にできるがんで、早期発見が難しいうえに、がんそのものが難治で、すべてのがんの中でも致死率がトップとなっています。2016年のがん統計予測では、罹患(*)数は男女計で4万人、死亡数は3万3700人。罹患数は緩やかに増加傾向にあり、かつては男性の方がやや多かったものの、近年では女性の罹患率が増えてきています。

 膵がんは発生部位によって症状が異なります。体の正面から向かって膵臓の左側の膵頭部に発症した場合は、胆管が圧迫されることで胆汁の流れが悪くなり、尿の色や白目の部分が黄色くなるといった黄疸(おうだん)の症状が現れます。このため、膵頭部のがんは、黄疸をきっかけに発見されるケースが多くなっています。

 一方、膵臓の右側および中央の膵体尾部(すいたいびぶ)に発症した場合は、自覚症状が現れにくく、かなり進行してからお腹や背中の痛み、体重の減少などによって見つかることがほとんどです。

*罹患とはこの場合、がんと診断されること。
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永 六輔さん

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