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「睡眠不足」悪事の数々 免疫低下、無力感、体重増も

アリアナ・ハフィントン流 最高の結果を残すための「睡眠革命」(2)

 アリアナ・ハフィントン

睡眠不足の人は「無力感」「孤独感」を感じやすい

 睡眠は脳機能の維持にも重要な役割を果たすことが明らかになってきている。脳は私たちが眠っている間にさまざまな毒素を処理する。アルツハイマー病との関連性が指摘されているたんぱく質もその一つだ。この仕事をこなす時間を脳に与えてやらないと、その代償は非常に高くつく可能性がある。

 睡眠は体の健康と同じくらい心の健康にも影響する。知られているほぼすべての心の病気について、睡眠不足との強い関連性が見いだされているほどで、その代表格がうつと不安だ。デラウェア大学の心理学者ブラッド・ウォルガストは「うつや不安がある人を少し詳しく診察すると、8割から9割に睡眠障害が見られる」と言う。

 2012年に行われた英国睡眠調査では、睡眠不足の人はそうでない人に比べて無力感を7倍、孤独感を5倍感じやすいと報告された。健康的な食生活を勧めるウェブサイト「スキニー・キッチン」を運営するナンシー・フォックスは、彼女自身の経験についてこう書いている。

 「睡眠不足だった頃の私は『ストレスのコップ』が常にいっぱいのような状態だった。ストレスがほんの少し増えるだけであふれてしまう。ある日、経営するレストランの駐車場で車の座席に座っていたら、電話がかかってきた。私がその日の相乗り通勤の運転当番だという連絡だった。しかし私は、先に子どもを迎えに行くのを忘れていた。(中略)私はそれだけのことで打ちのめされてしまった!(中略)寝不足のせいで感情が不安定になっていて、(中略)ささいなことが大問題に感じられた」

 睡眠不足は私たちの知的能力も奪う。ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン校の教授ティル・ローエンバーグは次のように話している。「認知能力が大幅に低下する。記憶力も低下する。対人関係の対応能力も低下する。あらゆる能力が影響を受け、意思決定の仕方も変わってしまう」

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