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【PR】記憶対策の新たな一手に世界が注目、ビフィズス菌で大腸からのアプローチ

日々の食生活で対策を

 中には、短期間のビフィズス菌摂取が認知機能維持に有効という点を意外と思う人もいるかもしれないが、伊賀瀬先生は、「私も、食品によって認知機能が維持されるということはあると思っています」という。

 そもそも、食事は血圧や血糖値といった生活習慣による健康リスクとの関係が深い。「2020年に、『Lancet』という医学雑誌が認知機能低下の予防・介入に関する複数の研究をまとめた報告書によると、認知症につながるリスク因子の40%は、喫煙や飲酒、運動不足、糖尿病など、生活習慣の改善で修正可能とのことでした」(伊賀瀬先生)。

生活改善で認知症のリスクを低下できる
生活改善で認知症のリスクを低下できる
『Lancet』がまとめた認知症の12の修復可能なリスク因子。世界の認知症の40%はこの12因子に関係し、修正することで認知症の発症を予防、または遅らせる可能性があるとされている。(データ:Lancet. 2020 Aug 8;396(10248):413-446.より作成)

 「血圧の値と認知機能低下のリスクの相関は、すでに医療の現場では常識ですが、その2つをつなぐのは、血管の老化や炎症ではないかと考えています。私たちが抗加齢予防医療センターに来た患者さんを対象に行った調査でも、MCIの人はそうでない人に比べて脳血管が傷んでいることが確認されています。肥満、大量飲酒、喫煙、血糖値の上昇も、全て血管を傷める要因です。

 食事では、糖質をとりすぎないことはもちろんのこと、野菜から食べる『ベジタブルファースト』を実践するなど、血糖値が急激に上がらないように食べるといいでしょう。ビフィズス菌MCC1274の認知機能維持作用は、直近1~3カ月の血糖値を反映するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の変動との相関が確認されているとのことなので、血管を守る側面からも役立っているかもしれません。

 運動ならウォーキングや軽いジョギングなど、心拍数が上がりすぎない有酸素運動がいいと思います。有酸素運動には、認知機能と深い関わりのある脳の海馬を増やす働きがあるんです」(伊賀瀬先生)

 認知機能の低下はある日いきなり訪れるものではなく、気がつかないうちに忍び寄っている。20年、30年といった長い年月をかけて進む血管の老化や脳内の老廃物の蓄積は、40歳代には始まるとも。まだ若いから大丈夫と油断するのではなく、日々の食事を意識し、今からでも、血糖値を上げにくい食事や、ビフィズス菌入りのヨーグルトなどをうまく生活に取り入れて対策していこう。

グラフ作成/増田真一

伊賀瀬道也(いがせみちや)先生
愛媛大学医学部附属病院 抗加齢予防医療センター長
愛媛大学大学院抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授
伊賀瀬道也(いがせみちや)先生 1991年愛媛大学医学部を卒業後、同大学第2内科(循環器内科)、1993年公立学校共済組合近畿中央病院循環器内科、1999年愛媛大学大学院・医学博士号取得、2003年米国ノースカロライナ州ウェイクフォレスト大学高血圧血管病センターリサーチフェローを経て2011年より現職。2019年4月より愛媛大学大学院医学系研究科抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授も兼務する。著書に『長生き1分片足立ち』(文嚮社)、『1分ゆるジャンプ・ダイエット』(冬樹舎)など。
清水金忠(しみずかねただ)さん
森永乳業 研究本部 基礎研究所長
清水金忠(しみずかねただ)さん 1984年中国華南農業大学卒、1991年名古屋大学大学院 農学研究科博士課程修了、理化学研究所などで研究職に従事。1995年森永乳業株式会社入社、主な研究テーマは腸内細菌やビフィズス菌、乳酸菌の基礎・機能性研究および応用技術開発。2013年に日本農芸化学会技術賞受賞、2016年には日本酪農科学会賞を受賞。日本農芸化学会フェロー、京都大学生命科学研究科客員教授、天津科学技術大学客員教授。

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