ノロvsインフル、脱水予防の水分補給はこう区別せよ
どちらも症状悪化の防止には「脱水予防」が大事!
塚越小枝子=フリーライター
今年もノロウイルス・インフルエンザなど感染症の季節が到来。今シーズンはノロウイルスの遺伝子変異が報告されており、大流行も懸念されている。今年のインフルエンザの傾向も含め、ウイルス性感染症の対策を聞いた。
ノロウイルス・インフルエンザはこれからが流行シーズン

ノロウイルスは、2006年の大流行をピークに2001年以降、毎年、食中毒原因物質の1位(対、総患者数)を占めている。さらには、ほとんどの感染性胃腸炎の原因ともいわれている。
とくに、今シーズンは2006年以来のウイルス変異が報告されており、これまで流行していた遺伝子型「GⅡ.4」とは異なる「GⅡ.17」、なかでも少し変異した株が流行しそうだと、厚生労働省でも感染予防対策の強化を呼びかけている(※新型ノロウイルスを警戒すべき理由については、「大流行懸念される「新型ノロウイルス」、なぜ怖い?」をご覧ください)。
「新型ノロウイルスといっても、症状や対処法が大きく変わることはありません。ただし、新型には免疫を持つ人がほとんどいないため、過去にノロウイルス感染症を経験した人でも、新たに感染してしまうリスクがあります」と、首都大学東京客員教授の矢野一好さんは言う。
一方、インフルエンザについては、例年、シーズンのはじめはA型で一定の亜型が流行して、年末年始で小休止、年が明けるとB型が増えてきて収束するという状況が見られるが、今年は現状で、A型2種類(AH1pdm09、AH3)とB型の3種類が検出されていて、どれが流行ウイルスとなるかわからないという。
「幸い、今年のワクチン株にはこれらが全て含まれていますので、予防のためにワクチン接種を受けておくことは大切です」(矢野さん)
ノロウイルス・インフルエンザ 水分補給の仕方に注意
では、ノロウイルス感染症やインフルエンザにかかってしまったら、どう対処をすればよいのか。
この記事の概要
