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[PR]不摂生こそが人生の醍醐味!

「楽しくおいしい予防医学」で健康に

不調を感じるから病院に行く。病気と診断されたから薬を飲みはじめる…。一般的に我々は体に異変を感じてから医療機関で診察や治療を受ける。それに対して「近代日本医学の父」北里柴三郎は、予防医学の重要性を生涯唱え続けた。その精神を今に受け継ぐ「北里研究所病院」では、患者を治療するだけでなく予防医学にも力を入れている。北里研究所の創立記念日にあたる11月5日が「予防医学デー」と認定され、昨年から予防医学にちなんだイベントを実施している。 今年は「予防医学デーフェスティバル2019」と題して11月4日に開催され、多くの人が足を運んだ。同病院の糖尿病センター長 山田悟氏に最新の予防医学について話をうかがうとともに、フェスティバル当日の様子をリポートする。

不摂生を楽しみながら健康になる

 食べすぎや運動不足といった生活習慣に起因する病気といえば、真っ先に思い浮かぶのが糖尿病。しかし山田氏は、「従来バラバラに考えられてきたがんや脳卒中などの動脈硬化症も、生活習慣に支配されているということがわかってきました」と語る。しかし、長年続けた生活習慣を切り替え、不摂生をやめましょうと言われても簡単にはできない。山田氏は、「確かに“規則正しい生活”をすれば、いろいろな疾病の予防になるかもしれませんが、本当の意味で“規則正しい生活”をしようと思っても、現代社会では不可能」という。

北里研究所病院糖尿病センター長 山田 悟氏

 一方不摂生とはわかっていても“おいしい食べ物”は魅惑的で、それがすぐに手に入る環境が用意されていれば、完全に遠ざけることは極めて困難。「不摂生こそが人生の醍醐味」と山田氏は指摘し、「医学や科学が人類の幸せに寄与するためのものであるならば、当然いかに不摂生を楽しみながら健康になっていくか、という方法で発展しなければなりません」と語る。
 山田氏が現在の考え方に至ったのは、従来のやり方では本当に伝えたい人に伝わらないというもどかしさに悩んだ末のことだった。予防医学の重要性は世の中で広く認識され、2008年から特定健診と特定保健指導が推進されてきた。しかし、課題も多い。山田氏は、「特定保健指導に関しては、受講率が20%くらいしかありません。健診でひっかかったとしても、8割は受講しません。なぜそうなるかというと、節制を求められるからです」と指摘する。山田氏がセンター長を務める糖尿病センターでも、2008年から近隣住民を対象に、年6回メタボ対策の講習会を行ってきた。しかし、山田氏はある時気が付いた。「毎年同じメンバーが受けているんです。健康教室にはそもそも健康に関心があって、何も言わなくてもご自身を変えようとしている人が来るんです。本当に情報を届けなければならない8割の人は、健康に良いという話を聞かされることすら嫌っています。なので、違うアプローチが必要だと考えました」。

予防医学を生涯唱えた北里柴三郎博士の精神を受け継ぐ

 実は、北里研究所病院の母体となる結核専門病院「土筆ヶ岡養生園」を設立した北里柴三郎博士は、「医の神髄は治療ではなく予防にある」という信念を持っていた。北里博士は東大医学部在学中に記した『医道論』の中で、「人民に節制保健の方法を教え体の大切さを知らせ、病を未然に防ぐこと」が重要としており、既に学生時代から予防の重要性を提唱していたのだ。北里博士が開発した「血清療法」は、毒素を無毒、弱毒化して少量ずつ投与することで抗体が作られ、病気の治療や予防が可能になるというもの。まさに、予防医学を実践する研究だ。同病院ではその精神が脈々と受け継がれ、治療だけでなく予防を重視している。

楽しい生活で疾病を予防する0次予防

 一般的な予防医学では、普段から病気にならない生活をする「一次予防」、健診によって早期発見し早期治療をする「二次予防」、さらに病後のリハビリや再発防止の「三次予防」から成り立っている。それに対して、山田氏が提唱するのが、「0次予防」だ。「健康のためにいつもより30分早く起きることは難しくても、楽しいことなら継続して取り組めます。楽しい生活の中で疾病を予防しようという考え方です」と語る。

 それが可能になってきたのは、不摂生をしながらも、健康になる食べ方がわかってきたからだ。それがロカボ(緩やかな低糖質)である。2008年に「カロリー制限よりも糖質を制限し、カロリーは無制限という食事の方が減量効果は高く、血糖管理、脂質改善効果も優れる」という論文が発表され、これこそが患者が求める食事療法だと山田氏は考えた。
 北里博士が後進に残した言葉に、「叡知と実践」がある。「一見健康に良さそうでもそれが科学、すなわち叡知を伴わなければ意味がありません。よくある単品の食品を食べてダイエットしようという流行が、まさにそれです。一方で、叡知としてこれが良いとわかっていても、実践できないものであるならば、その叡知は無意味なものになってしまいます。その意味で、このロカボという食べ方は楽しく続けられ、気づけば健康になっているという北里先生の教えを実践するものなのです」(山田氏)。
 このロカボを多くの人に知ってもらい、楽しみながら健康になってもらおうと「予防医学デー」を登録。初回の昨年はシンポジウムだけを行い盛況だったが、それでは8割の人は来てくれない。そこで、今年はフェスティバルとして、みんなが楽しめるイベントを企画した。次ページは、当日のフェスティバルの様子を紹介する。

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