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血流が良くなると心の悩みまで解消する、は本当か

ヒット書籍『血流がすべて解決する』著者・堀江昭佳さんに聞く(後編)

 塚越小枝子=フリーライター

心も生活も、まずは体を整えることから

著書では血流を良くした結果、家族との確執や心の悩みまで解決したというエピソードがたくさん紹介されていました。血流が体だけでなく心まで影響することについて、どのように考えればいいでしょうか?

 一言でいえば、細胞レベルで体が元気になることが関係していると思います。

 自分が1つの細胞になったとイメージしてみてください。栄養源である血がつくられなかったり、届かなかったらどんな気分になりますか? エネルギーが湧いてこなかったり、不安な気持ちになったりしますよね。

 漢方においても、血をつくれなかったらやる気が出ない、血が足りなかったら不安感が高まる、血が流れなかったらイライラすると、血流は心の状態と結びつけられます。逆に血流を良くすると、細胞1個1個が健やかな状態になるから、心のベースが安定するのだと私は理解しています。

著書の中で「体が心を支える」という言葉が印象的でしたが、心と体は一体なんですね。

 「心身一如」という言葉もありますが、体と心は最初から分けられないものなのだから、何か心の悩みがあるときも、心だけどうにかしようと頭でぐるぐる考えるより、まずは体から整えたらいいと思います。

 私は体の専門家ですので、相談に来られる方に対して、体に対するアプローチをするのですが、体が良くなると、発する言葉が面白いほど変わってきます。元気になってくれば、当然、気持ちも明るくなってきます。結果的に、病気を克服したうえに心も常識や執着といったことから解放され、家族との確執や人間関係の悩みも解決する方が多いのですが、当然といえば当然ですよね。体の状態が良くなると、余裕が生まれて笑顔になりますから、心がいい状態で自分の問題に向き合うほうが解決しやすくなるのです。

 カウンセリングを通じてそうした人をたくさん見てきた実感があるからこそ、心の悩みを心で解決するのではなく、ちゃんと体を整えて自分に向き合う準備をしましょうと言いたいです。そのためには、月並みになってしまうけれど「食事(食べすぎない)」「よく眠る」「きちんと動く」ことがやはり大事なんです。たとえば夕食断食をして翌日の朝、1日を楽にスタートできたら、そんなに1日中イライラして過ごさなくてよくなるのではないでしょうか。

 現代は食べるものも、ストレスも、情報も、いろいろなものが過剰ですから、過剰なものをなるべくそぎ落としていくようにすると、フラットな本来の自分に戻れると思います。

(ライター 塚越小枝子)

堀江昭佳(ほりえ・あきよし)さん
漢方薬剤師・不妊カウンセラー
堀江昭佳(ほりえ・あきよし)さん 島根県出雲市、出雲大社参道で90年続く老舗漢方薬局の4代目。薬学部を卒業後、東洋医学・漢方の根本療法に魅力を感じ、中国の漢方医に学ぶ。血流を中心に、西洋医学・東洋医学・心理学の3つの視点からの総合的アプローチが評判を呼び、不妊症、うつ、ダイエット、自律神経失調症などの多くの女性の相談にのる。日本漢方薬膳協会の理事にも就任し、漢方薬膳の知識を広める活動も行う。

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