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【PR】20歳以上の2人に1人は「食後高血糖」?!

まずは一度、自分の食後血糖値を知ることから

緩やかな糖質制限「ロカボ」は、血糖値の上昇を抑える食事法としてポピュラーなものとなっている。しかし、「ロカボって、メタボが気になる中高年世代やダイエット目的の人の食事法でしょう?」と思っていないだろうか。ロカボを提唱し、その意義をさらに広めるべく11月5日を「予防医学デー」として登録した北里大学北里研究所病院副院長・糖尿病センター長の山田悟さんに、私たちが今知っておきたい「食後高血糖の新常識」について聞いた。

北里大学北里研究所病院副院長・糖尿病センター長 山田悟さん
北里大学北里研究所病院副院長・糖尿病センター長 山田悟さん

2人に1人が可能性ありの「食後高血糖」。でも、健診ではわからない?

 糖質を緩やかに制限して食生活は我慢をしないで楽しむ、という緩やかな糖質制限(Low carbohydrate)=「ロカボ」という食事法を提唱している北里大学北里研究所病院副院長・糖尿病センター長の山田悟さん。2013年に、「一般社団法人食・楽・健康協会」を立ち上げ、コンビニや食品メーカーなどの企業とともに糖質を抑えつつおいしく食べられる商品を開発してきた。適正糖質量を満たした商品につけられる「ロカボマーク」を、スーパーなどで目にしたり、手にとったことがある人も多いだろう。

ロカボ商品についている「ロカボマーク」の例
ロカボ商品についている「ロカボマーク」の例

 ここで質問。「ロカボ」と聞いて、あなたはどんなイメージを抱くだろうか。

 「糖質を抑える必要があるのは、健康診断で血糖値の異常を指摘された中高年世代では? 自分は正常値だから大丈夫」、あるいは「ロカボってやせたい人の食事法でしょう?」などと認識している人が多いことを、山田さんは危惧する。

 「近年の研究によって、私たち日本人は、健診で異常値が見つかるもっと前段階から起こり始める隠れ高血糖、すなわち食後高血糖にさらに気をつけなければいけない、ということがわかってきたのです」(山田さん)。

 食後高血糖とは、「血糖値スパイク」などとも呼ばれ、近年そのリスクが明らかになってきた病態のこと。山田さんが注目するのが、2017年に発表された調査報告だ。

 中国で9万8658人を対象に、糖尿病および血糖異常がないかを調べたところ、20歳以上の成人の2人に1人に血糖値の異常が起こっていたのだ[1]。

 「中国人と日本人は同じ東アジア人です。東アジア人は、体質的に、上昇した血糖値を下げるインスリンの分泌能力が低い、という弱点があります。ですから、日本人の20歳以上の方に同じ調査を行うと、これに近い数値が出るのではと推測しています」(山田さん)。

 2人に1人に起こっているかもしれない食後高血糖。そもそも食後高血糖とは何だろう。「健診で血糖値は正常、という人にでも十分起こりえるのが食後高血糖です」(山田さん)。

 通常、私たちがごはんやパン、お菓子などで糖質をとると、すい臓から分泌されるインスリンの働きによって筋肉をはじめとする全身に糖が取り込まれてエネルギーとして利用される。「しかし、年齢とともに血糖値を下げる働きは鈍ってきます。なのに、過剰に糖をとる食習慣を続けていると、血糖値が高くなってきます。まず、食後に血糖値が急上昇するようになり、さらに進行すると空腹時でも血糖値が高い状態が続くようになり、糖尿病と診断されます。ところが問題なのは、健診で測っているのは空腹時、つまり食前の血糖値である、ということ。空腹時血糖値に異常が表れるころには糖尿病に向かってすでに進行してしまっています。本当は、食事のあとに血糖値がどのくらい高くなっているかを示す、食後血糖値を知ることがとても重要なのです」(山田さん)。

ほっそり体形の人、ランナーにも食後高血糖が起こっている

 山田さんは、「日ごろ自分は健康に気を配っている、という意識がある人こそ、食後高血糖が起こっていないか、確かめてみていただきたいのです」という。実際にそのようなケースに多く遭遇するからだ。

 例えば、若くてやせ型の女性。ダイエットのためにカロリー制限をし、低脂肪も心がけている。朝は果物と野菜を中心にとる食生活をしていた。結果、糖質の過剰摂取による食後高血糖が繰り返され、肝臓に過剰に中性脂肪がたまる「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」を引き起こしていた。

 また、健康のために、とランニングを習慣にしている人の中にも、食後高血糖リスクが高い人が含まれているという。

自分は健康に気を配っているから……という人こそ要注意
自分は健康に気を配っているから……という人こそ要注意

 ランニングなどの運動を習慣にしている人は、「カーボローディング」という食事法を実践していることが多い。これは試合やレースの数日前から糖質を多く摂取することによって筋肉内にグリコーゲンというエネルギーを蓄積し、持久力を維持しようとするもの。ところが、市民ランナーとしてカーボローディングを実践している人の食後血糖値を測ってみると、体形は細身なのに食後の血糖値が非常に高くなる人が多くいるというのだ。

 「インスリン分泌能力が弱い日本人がカーボローディングで糖質を多量に摂取すると、食後血糖値が起こります。食後血糖値が上がるということは、糖質を筋肉に取り込めていないという証明でもあります。結局、血糖値の上下動そのものが細胞に負担をかけ、食後の倦怠(けんたい)感やパフォーマンスの低下、度重なる故障などにつながっているのです」(山田さん)。

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