予防にかけた費用は受験生本人用と家族用で3000円の開き
かぜ対策・感染症対策にかけた費用は、受験生本人用が平均7239円だったのに対し、母親用は平均4275円、父親用は平均4278円と、約3000円の差があった。
子どもが受験生だった年のかぜ・感染症対策について、「不安を感じたことがある」と答えた人は58%にのぼった。具体的には、「対策をしても十分なのかどうか判断がつかない」(69%)との声が群を抜いて多い。次いで「どの対策が有効なのか、優先度がわからなくなる」(32%)、「情報が多すぎて正確なものが見極められない(見極めるのが難しい)」(23%)などの意見も寄せられた(図3)。
小児科専門医の粂川好男氏によると、感染症の感染経路として特に気をつけたいのは「飛沫感染」と「接触感染」で、これら経路を意識して取り入れるべき基本対策として「手洗い」「うがい」「マスク」が挙げられる。この3点を徹底してはじめて、他の対策の食事や睡眠といった要素も生きてくると、粂川氏は強調している。