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酒は「毒」か「薬」か? 医師が最終的に出した答えとは…

酒好きにとっての“永遠の問い”についに決着!

 日経Gooday編集部

酒は「毒」なのか、「薬」なのか…。がんや生活習慣病、うつ病などのリスクを高めることが広く知られている一方で、昔から「百薬の長」ともいわれている。果たしてどちらなのか。そして、どうすれば健康的に飲めるのか。書籍『酒好き医師が教える最高の飲み方』を執筆した葉石かおりさんと、監修を担当した自治医科大学附属さいたま医療センターの浅部伸一さんに、都内某所で話を伺った。

飲酒が健康に及ぼす影響はいろいろと明らかになっているが…。 (c) Igor Stevanovic – 123RF
飲酒が健康に及ぼす影響はいろいろと明らかになっているが…。 (c) Igor Stevanovic – 123RF

医師としては「酒は毒」と言わざるを得ない。だがしかし…

さまざまな調査の結果から、「酒は毒である」という話を聞きます。一方で、1日当たり日本酒なら1合程度、ビールなら中瓶1本という「適量」を守っていればそれほど心配ない、むしろカラダにいいという意見もあります(参考記事)。いったい、どちらが正しいのでしょうか?

浅部さん 医師の立場からは、「酒は基本的に毒」と言わざるを得ません。全国12地域、14万人を対象とした「多目的コホート研究」でも、「時々飲酒(週1回未満)している人」と比べて、「1日当たり日本酒換算で2合」あるいは「同、3合以上飲む人」のがんの発症リスクは、それぞれ1.4倍、1.6倍になります。こうした大きな集団での観察研究による報告は、科学的には「エビデンスレベル」が高いといえるのです。

葉石さん ただ一方で、適量を飲んでいればカラダにいいという「Jカーブ効果」もありますよね。飲酒量を横軸に、死亡率を縦軸にとると、グラフの形が「J」の字になるという、酒好きの間では有名な話です(参考記事)。

アルコール消費量と死亡リスクの関係(海外)
アルコール消費量と死亡リスクの関係(海外)
海外の14の研究をまとめて解析した結果。適量を飲酒する人は死亡リスクが低い傾向が確認できる(出典:Holman CD,et al. Med J Aust. 1996;164:141-145. 書籍『酒好き医師が教える最高の飲み方』より)
[画像のクリックで拡大表示]
葉石かおりさん著『<a href=" https://www.amazon.co.jp/dp/4822258939/" target="_blank">酒好き医師が教える最高の飲み方</a>』は、日経Goodayの連載「<a href="http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/" target="_blank">左党の一分</a>」がベースになった書籍
葉石かおりさん著『酒好き医師が教える最高の飲み方』は、日経Goodayの連載「左党の一分」がベースになった書籍
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浅部さん 確かに、適量の飲酒が死亡率を下げるという報告もあります。ただ、それらの研究は、どちらかというと細胞実験や少人数での研究結果が目立っていて、その多くが「健康に良い可能性はある」が、まだ「議論のある」段階。つまり、エビデンスレベルが「やや弱い」ことは否めないんです。

葉石さん がーん。じゃあやっぱり「酒は毒」ですか…。それに、「適量」といっても、日本酒で1合、ビールで中瓶1本って、左党にとっては物足りないですよね…。

浅部さん 私も左党ですから、お気持ちは分かります。

葉石さん そうですよね、浅部さんもお酒がお好きですよね。ズバリ聞きますが、医師である浅部さんは、いつも「適量」で満足されているのでしょうか?

浅部さん そ、それはですね…。いつも「適量」とはいかないかもしれません(笑)。

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