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果物は誤解されている? 実は動脈硬化や高血圧の予防に有効だった!

動脈硬化性疾患予防ガイドラインでも推奨

 及川夕子=ライター

小久保 手の届くところにいつも果物がある、また、デザートだけでなく食事にも果物を取り入れるような工夫をするとよいと思います。日本には「こたつでミカン」という習慣がありましたが、最近は少なくなっているように思いますね。

 欧米ではミーティングの机にフルーツが並んでいて、手軽に手にとれるようになっています。ビジネスパーソンや若い女性が、カバンの中に果物や野菜を忍ばせておいて、外で摂取している光景もごく普通に見られます。日本の企業でも、会議室にフルーツバスケットを置いておき、自由に食べながらミーティングをしたらどうでしょう。ゲストに飲み物を出すのと同じ感覚でよいと思います。また、疲労感やイライラ感も果物で癒やされると思います。

 また、欧米ではサラダのトッピングやメインディッシュの付け合わせにもフルーツを取り入れるなど、食事中にとることが多いのも日本と違うところです。食事中に果物を摂取するので、おなかがいっぱいになりカロリーオーバーになりにくいです。

なるほど、ミーティングに果物はよさそうですね。サラダにフルーツもおいしそうです。食事としてとれば、太りそうというイメージはなくなるかもしれません。果物の選び方や摂取量の目安はありますか?

動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、キウイフルーツ、ベリー類、かんきつ類など糖質含有量の少ない果物の摂取を推奨している(c)nitr-123rf

小久保 厚生労働省の食事バランスガイドでは、1日200gの果物摂取が推奨されており、その量はミカンだと2個、あるいはリンゴ1個や、ナシ1個、ブドウ1房、キウイ2個程度になります。

 動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、キウイフルーツ、ベリー類、かんきつ類など糖質含有量の少ない果物の摂取を推奨すると記載されています。それももちろんよいですし、私はできるだけ旬の果物をとるように心がけたらよいと思います。旬の果物は鮮度がいい、価格が安い。それに、季節感を味わえます。何よりもその季節に摂取したほうが良い成分が豊富に含まれています。

果物の酸味を料理に活用すると減塩効果が

糖質含有量が少ない果物は、酸っぱい果物ですよね。酸っぱいのは苦手という人は多いようですが……。

小久保 サラダに果物を加えると、いい具合に酸味や食感が加わってドレッシングの量が少なくてもおいしく食べられる。日本人は塩分をとり過ぎといわれますが、酸味を上手に料理に活用すると塩分を減らすことができるので、ぜひ試してみてください。

 みなさん、健康を目指そうと野菜ばかり食べようとするのですが、果物のメリットにも目を向けるべきで、日本でも、果物を身近なものにすべきだと思います。野菜が高くて手が届かないときには、時には代わりに果物をとってもよいくらいです。

健康な人は、食生活の中に果物をどんどん取り入れていくべきですね。最後に、糖尿病や腎不全などで治療を受けておられる方は、果物を摂取する際に注意点はありますか。

小久保 はい。かかりつけ医で治療を受けられている方、特に糖尿病や腎不全、心不全などと診断された方では、カロリーやカリウムなどの制限のため果物の摂取を制限しなくてはならない場合もあります。かかりつけ医の指導に従ってください。

小久保喜弘(こくぼ よしひろ)さん
国立循環器病研究センター予防健診部医長、Glasgow大学循環器医科学研究所客員教授、大阪大学大学院医学研究科招聘教授
国際高血圧学会理事、米国心臓協会評議員・大使、米国心臓専門学会学術評議員、欧州心臓学会評議員、欧州脳卒中協会評議員も務める。専門領域は予防医学(高血圧、脳卒中、心臓病、栄養疫学、分子疫学)。

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