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医師が指摘、「働き方改革」でも日本人の短時間睡眠は解消しない!?

日本人は「寝る間を惜しんで努力する」生活を自ら選んでいるのか

 日経Gooday編集部

自分から「短時間睡眠」を選んでしまう日本人

短時間睡眠の原因は長時間労働だけではないとのことですが、ほかには何が原因だと考えられますか?

三島さん ライフスタイルとして何を選び、何を優先するか、ということなんです。ひょっとしたら、会社で残業せずに家に持ち帰って“隠れ残業”する人もいるかもしれませんが、家に帰ってからの過ごし方として、趣味や、スキルアップのための「自分磨き」に時間を費やして、睡眠時間を削ってしまうという人も意外と多いのではないかと思います。

 というのも、強い眠気を訴えて外来に受診してくる方の中には、勤務実態からすると睡眠時間が必ずしも十分に確保できないわけではないという人も多く、むしろ仕事以外にやりたいことがあって、その時間を捻出するために寝る時間を削ってしまっているのです。

三島和夫さん。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神生理研究部部長。
三島和夫さん。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神生理研究部部長。

仕事が忙しくて帰宅が遅くなっても、朝は決まった時間に起きて出勤しなければならないですよね。遅く帰ってきた平日の夜は、家で何もできずに寝るしかないと思うのですが…。

三島さん ところが、そんな日でも寝る間を惜しんで趣味に時間を使いたいという人もいるのです。私が一般向けに睡眠について講演を行った後で、「休養の大切さはよくわかったのですが、睡眠時間がなかなか確保できないので、5時間くらいで疲れの取れる質の良い睡眠をとる方法があったら教えてください」と質問にきた方がいました。(参考記事

 その方は、忙しいときは帰宅が23時になることもあるけれども、電車通勤には往復で計3時間かかり、朝は6時30分に起きなければならないそうです。家で妻と晩酌して、ニュース番組を見て、私用メールの返事を書いたり、インターネットのビジネス英会話講座を受けることもある。趣味のプラモデルづくりもやりたい…。

寝る間も惜しんで趣味や勉強に打ち込む人というのは、意外と多いかもしれません。

三島さん やりたいことがたくさんあっても、ある程度、整理していかないと、睡眠時間が確保できないですよね。そもそも、1日24時間から、働く時間、通勤時間、趣味の時間などを差し引いて、残りを睡眠時間にするという考え方が間違い。24時間から働く時間や睡眠時間を引いて、残りの時間を趣味などでやりくりするべきです。そうでないと体が休まりません。

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