日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > トピックス  > 「早起きはカラダに悪い」説の真偽は?  > 2ページ目
印刷

トピックス

「早起きはカラダに悪い」説の真偽は?

10歳から55歳までの人の体内時計は「もっと寝かせてくれ」と訴えている

 大西淳子=医学ジャーナリスト

生徒が寝坊をするのは怠けているのではなく自然なこと

 思春期の生徒の睡眠は学業にも、体と心の健康にも、極めて重要であるのに、これまで、十分に配慮されてきませんでした。生徒たちが寝坊をして学校に遅刻するのは、怠けているためでなく自然なことで、体内時計に授業開始時間を合わせれば、遅刻が減るだけでなく、生徒の健康と成績が向上する可能性があります。

 成長とともに変化する睡眠のパターンを調べた研究では、10歳の子どもの体内時計に基づく理想的な起床時間は6時半ごろで、授業開始は8時半から9時が好ましく、16歳では起床時間は8時頃、授業開始は10時から10時半が好ましく、18歳は起床時間が9時頃、授業開始は11時から11時半が好ましいことが示されています。

 これまでにも、授業開始を遅らせる実験が行われてきましたが、9時以降にまで授業開始を遅らせた研究はほとんどありませんでした。それでも、授業開始を遅らせることの利益は、一貫して認められていました。

 Kelley氏らは現在、4年間のTeensleepプロジェクトを進めています。学校での授業開始を10時にすると同時に、生徒たちに睡眠について教育することによって、英国の全国統一試験(GCSE)の成績が向上するかどうかを調べることが目的です。現在、この実験に参加する学校を最大100校まで登録している最中で、結果は2018年に論文発表される見込みです。

日本版サマータイムも健康を害した?

 Kelley氏の口頭発表によると、働き盛りの年代の人々の体内時計も、遅めの始業を求めているようです。ということは、この夏(2015年夏)試験的に行われた日本版サマータイム「ゆう活」によって、国家公務員の仕事の効率は低下し、健康を害した人もいたかもしれません。「ゆう活」は、より早い始業が日本人に及ぼす影響を評価する格好の機会を提供したようです。

先頭へ

前へ

2/2 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.