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トピックス

自宅で服薬できる花粉症免疫療法に医師の8割が期待

長期服用のコンプライアンスや副作用への対応には懸念

 加納亜子=日経メディカル

舌下免疫療法に積極的な声

・花粉症を合併している患者が多いので、期待している。(泌尿器科、40歳代)

・小児への適応拡大を期待している。(小児科、40歳代)

・スギ以外の花粉症の患者(ブタクサなど)もいるので、他の抗原に対する舌下免疫療法も早期に発売されればよいと思います。(整形外科、40歳代)

・希望があれば、できるだけ対応したい。(内科系専門科、40歳代)

・希望する患者がいたら、専門医受診を勧める予定。(総合診療科、50歳代)

・患者に効果を実感させられるかが治療の鍵となる。(一般内科、50歳代)

・きちんと理解できる患者は問題ないが、誤った使用方法をされては効果が期待できないため、そうした患者の見極めが重要となる。(整形外科、40歳代)

・過大な期待をもつ患者が多く、困る。(総合診療科、50歳代)

・副反応としての口腔内腫脹の可能性が高く、患者の理解度によってはトラブルになることも予想される。舌下免疫療法についての正しい知識を持って頂くよう説明が必要。(耳鼻咽喉科、40歳代)

・急性アレルギー反応など重篤な副作用発現の危険性も考慮されるので、十分なエビデンスと救急対応可能な状況など診療体制の構築が、特に医療訴訟花盛りの日本では必要不可欠。(一般内科、30歳代)

・患者用・医療スタッフ用ともに分かりやすい具体的な治療手順や注意点などの資料が必要。(一般内科、50歳代)

・処方できる資格を取るには、開業医ではバックアップ(救急対応)病院を書き込まなくてはならない。自分のところだけでは、処方できないのが困る。(一般内科、40歳代)

・処方するには講習会の受講が必要となるため、ハードルが高い。(呼吸器内科、40歳代)

エビデンスの不足を指摘する声

・エビデンスの集積が必要。(小児科、50歳代)

・スギ花粉以外のアレルゲンのある患者は少なくない。こうした患者にどの程度効果があるのかが気になる。(呼吸器内科、60歳代)

・長期効果についてはデータがほとんどなく、いつまで続けるべきかの判断が難しい。(小児科、50歳代)

・どういう患者が処方に適しているのか、指針がほしい。(脳神経外科、50歳代)

・もう少し国内での治療効果に関する文献が増えればよいと思います。(整形外科、30歳代)

・安全性、奏功率など日本人でのデータ、エビデンスがあればもっと積極的になれる。エビデンスが不足しているうちは、専門家でなければ手を出しにくい。(形成外科、30歳代)

・耳鼻咽喉科・アレルギー科の動向を見て、積極的に治療を行うか様子を見ている状況。(一般内科、50歳代)

舌下免疫療法に消極的な声

・アレルギー反応に対処できない医師もいるので、少し危惧している。(救急科、40歳代)

・実際の話、口がただれるくらいは覚悟の上で治療しなければならず、面倒で手を出せない。救急部の協力も必要。(耳鼻咽喉科、40歳代)

・投与後に出現する可能性のあるアレルギー反応が激烈で、かなりのリスクを伴うおそれがある。当院では、近医の耳鼻科からいざというときの管理病院になってほしいと頼まれたが、アレルギー専門医の意見で拒否することになった。(内科系専門科、40歳代)

・開業医で施行され、アナフィラキシーなどが起きたときに、救急や総合病院の耳鼻科に回ってくるのは避けてほしい。アナフィラキシーの対応ができないクリニックでは行ってほしくない。(耳鼻咽喉科、30歳代)

・開業医レベルでは24時間体制で投与中の患者さんの管理をすることは不可能です。投与中の患者さんに自分の携帯番号を教える、もしくはクリニックの電話を自分の携帯に転送する必要があると、MRから指導があり、当院では不可能と判断した。(耳鼻咽喉科、40歳代)

・講習を受けたが、アナフィラキシーの発症を考えると処方には踏み切れない。(耳鼻咽喉科、50歳代)

・まだ効果や副反応などがはっきりしないため、積極的に勧めることはできない。(一般内科、50歳代)

・安全性についてまだ不安がある。(耳鼻咽喉科、50歳代)

・過去の減感作療法も効果は期待はずれだった。(一般内科、50歳代)

調査概要
日経メディカル Online の医師会員を対象にウェブアンケートを実施。期間は2014年10月6~14日。回答総数2020人のうち、花粉症診療を行っている医師1744 人の回答を集計した。1744人の内訳は病院勤務医1161人、診療所勤務医259人、開業医306人、その他18人。
この記事は、日経メディカル2014年11月10日付け記事からの転載です。

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