富士通マーケティングは、家族を介護している30歳以上の会社員200人を対象に実施した「仕事と介護の両立」に関する調査(調査期間2015年9月18日~21日)の結果を発表した。それによると、会社に勤務しながら介護をしている人の9割近くが介護休業制度を利用していない。
現在介護をしている形態を尋ねると、「在宅型」が76.5%、「施設型」が23.5%だった。年代が上がるほど施設型が増え、60代では施設型が4割以上(41.4%)を占める(図1)。
介護休業制度を利用した人はわずか11.5%にとどまり、「会社に制度はあるが、利用していない」が30.0%、「会社に制度がないので、利用していない」が31.5%にのぼった。また19.0%が「会社に制度があるのか分からない」と答え、職場の支援制度についての認識不足も垣間見えた(図2)。
会社に制度があるにもかかわらず利用していない人は、その理由として「今後、現在より休業が必要な状況が来るかもしれないから」(33.3%)がトップに上った。そのほか、「仕事が忙しくて休めないから」(26.7%)、「休業すると今後のキャリアに影響があると感じるから」(10.0%)といった意見が聞かれた(図3)。
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