西友が発売、糖尿病協会が監修する「健康弁当」を食べてみた
400kcal台だが食べごたえは意外に…
大塚千春=フリーライター
カロリーは控えめながら、ご飯は「十六穀米御飯」と「五種豆と五穀入り御飯」の2種類が組み込まれており、「ご飯内容量は一般のお弁当とほぼ同じ120g」(江原氏)。
いずれも白米よりビタミン、ミネラルを多く含み、噛む回数が多くなる内容にすることで、腹持ちが良くなるよう考えられている。
また、メーンディッシュは満足感が得られるようあえて肉料理「チキントマト煮」を採用。鶏肉を使用することでカロリーは低く抑えている。副菜には小松菜やひじきを用い、カルシウムや鉄分に配慮した。「少しずつ味を変え、最後まで楽しく食事してもらえるよう考えた」(江原氏)。
実際に食べてみると、味付けは意外に濃いめ!?
試食してみると、ゴロっとした量感のある鶏肉や豆ご飯など食べごたえのある内容。塩分が控えめであるにもかかわらず、味付けはむしろ濃いぐらいに感じる。これは、「少ない調味料でもしっかりとした味がでるよう、炊き時間を延ばすなどといった工夫で対処した結果。ニーズに応じて工程を見直すことができる自社工場で手掛けるからできること」(江原氏)だという。
「世界糖尿病デーや全国糖尿病週間などの全国的な啓発強化時期にこうした健康的弁当を発売することで、今まで十分に啓発できていない層に働きかけていきたい」(山田教授)。消費者の反応次第では、西友では第2弾の発売も考えているという。
