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コロナワクチン3回目は違うメーカーでも大丈夫? 米国は交差接種を承認

ファイザーとモデルナを替えても抗体価は十分に上昇、デルタ株にも効果

 大西淳子=医学ジャーナリスト

 条件を満たした458人を登録し、154人にモデルナ社のワクチンを、150人にヤンセン社のワクチンを、153人にファイザー社のワクチンをブースター接種しました。局所と全身性の有害事象は、接種から7日後まで記録し、重篤な有害事象や、慢性疾患の新規発症、有害事象による受診などに関する情報は、現在も収集しているとのことです。

 接種後、半数を超える人々に注射部位の痛み、倦怠感、頭痛、筋肉痛が発生しました。注射部位の痛みは、モデルナ社ワクチン接種後の人の75~86%、ヤンセン社ワクチン接種後の人の71~84%、ファイザー社ワクチン接種後の人の72~92%に報告されましたが、ほとんどが軽症でした。全体として、ブースター接種後に報告された有害事象の種類や程度は、先のワクチン接種後と同様でした。

モデルナ社とファイザー社の交差接種は抗体価をより高める

 まずは野生株(新型コロナウイルス感染症が広まりはじめたころに分離され、現在使用されているワクチンの設計に用いられたウイルス株)に対する抗体価の上昇を見ていきましょう。9通りの組み合わせのすべてにおいて、接種から15日時点の血清中に存在していたIgG抗体のレベルは、ブースター接種前に比べ大きく上昇していました(表1A)。

 ブースター接種前と比較した15日後の抗体価は、ファイザー社→ファイザー社の場合は14.9倍でしたが、ファイザー社→モデルナ社の場合は17.3倍でした。同様に、モデルナ社→モデルナ社の場合は7.9倍だったのに対し、モデルナ社→ファイザー社では9.7倍に上昇していました。両社のいずれかのワクチンを最初に接種した人にヤンセン社のワクチンをブースター接種した場合は、抗体価は上昇したものの、5~6倍程度にとどまりました。

 接種から15日後の中和抗体レベルも、ブースター接種後に十分に上昇していました(表1B)。最初に接種したワクチンと同じワクチンをブースター接種に用いた場合の中和抗体価は、ブースター接種前の4.2~20倍になっており、最初とは異なるワクチンをブースター接種に用いた場合には6.2~76倍になっていました。ファイザー社→ファイザー社の場合は20倍、ファイザー社→モデルナ社の場合は31.7倍、モデルナ社→モデルナ社の場合は10.2倍、モデルナ社→ファイザー社では11.5倍でした。

表1 野生株ウイルスに対する抗体の誘導
表1 野生株ウイルスに対する抗体の誘導
(Atmar RL, et al. Heterologous SARS-CoV-2 Booster Vaccinations – Preliminary Report. MedRxiv. Oct 15, 2021. )
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