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便秘薬の酸化マグネシウムで高マグネシウム血症

因果関係が否定できない重症例が3年間で19例、うち死亡1例

 三和 護=編集委員

出典:日経メディカル 2015年10月20日(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 便秘症の患者などに広く使われている酸化マグネシウム(商品名マグミットなど)を服用中の患者において、高マグネシウム血症を発症して重篤な転帰をたどった症例が、この3年間に29例報告されていたことが明らかになった。うち因果関係が否定できない症例は19例だった。死亡例も4例報告され、因果関係が否定できない症例は1例あった。

 これを受け、医薬品医療機器総合機構(PMDA)は10月20日、医薬品の「使用上の注意」の改訂を発表。酸化マグネシウム製剤製造販売各社も同日、連名で「酸化マグネシウム製剤 適正使用に関するお願い 」を発表し注意を求めた。

 PMDAによると、集積された症例には、(1)高齢者が多く、重篤な転帰をたどる例が多い、(2)便秘症の患者が多く、腎機能が正常の場合あるいは通常用量以下の使用例でも重篤な転帰例がある、(3)定期的な血清マグネシウム濃度の測定が行われておらず、意識消失などの重篤症状が表れるまで高マグネシウム血症に気付かない例が多い――などの特徴が確認できたという。このため使用上の注意において、(1)「慎重投与」に「高齢者」を追加、(2)「重要な基本的注意」の高マグネシウム血症の注意喚起に、「必要最小限の使用にとどめる」と「症状が表れた場合には医療機関を受診するよう患者に指導する」を追記、(3)「高齢者への投与」に高マグネシウム血症に関する注意喚起を追記――などの改訂が行われた。

 酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症については、2008年にも死亡例を含む副作用例が15例報告されており、注意喚起されている。このとき、添付文書の「重大な副作用」の項に高マグネシウム血症が追加されるとともに、「重要な基本的注意」の項に、長期投与する場合には定期的に血清マグネシウム濃度を測定する旨の記載を追加していた。

 なお、同薬は市販薬としても販売されており、高齢者は薬剤師・登録販売者へ相談するよう注意喚起している。

この記事は、日経メディカルからの転載です。

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