疲れない、痛くない! 動作解析で分かった「体に優しい歩き方」
メディカルトレーナーが教える体に優しい歩き方(上)
日経おとなのOFF
下りる
階段を下りるときは、足の幅を骨盤幅よりも少し広めに取り、足裏全体で踏む。足を下ろした側の骨盤を下げ、背骨をしなやかに使って頭を反対に振れば上体が安定し、足裏へのダメージも減らすことができる。
NG 体の中心に足を下ろそうとすると、バランスを崩しやすく不安定になる。さらに背骨や骨盤が硬く固定されていると、下についた足に負荷がかかりやすく、ふらついて手すりが必要になる。
上る
足の幅を骨盤幅に広げたまま、真上に足を出す。脚の筋肉で体を引き上げるのではなく、骨盤の運動で引き上げるイメージで。引き上げる足と反対に頭を振ることで、自然に骨盤を引き上げられる。
NG 体の中心に足を運ぼうとすると、よろめきやすい。また上の段に置いた脚の筋肉で体を持ち上げると疲れやすく、足と同じ側に上半身の重心を置くことで、より膝に負担がかかってしまう。
次回「腰・膝への負担が小さい「体に優しい動き方」」は腰痛・膝痛持ちの人にも適した「長距離歩きの技」「荷物が多いときの技」「ソファや正座から立ち上がるときの技」などを紹介する。
(文 中城邦子、写真 松川智一)
メディカルトレーナー

