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「履きやすい靴」が「足の健康にいい靴」ではない 

靴選び 5つの「NGあるある」

 日経おとなのOFF

NGあるある 3 クッション性が何より重要

クッション性が強過ぎると捻挫につながることも

 着地の衝撃を和らげる一方で、「アーチが崩れているなど足の癖の強い人がクッションの強い靴を履くと癖が助長され、捻挫(ねんざ)の危険も」。本来は、かかとの骨の下にある脂肪体で着地の衝撃を吸収するが、加齢で脂肪体が潰れて分散すると、着地の衝撃を受けやすくなる。「その場合、靴のクッションより、かかとをホールドする形状のインソールが効果的。脂肪体が寄せ集められ、衝撃を緩和できる」

NGあるある 4 軽く、軟らかい靴ほど歩きやすい

軽量化のために足のサポート機能が省かれている場合も

 軽く軟らかい靴は、足のサポート機能が不十分なものも。簡略化されがちなサポート機能が、「ヒールカウンター」というかかと周りの頑丈な芯。「かかとが横ズレしにくくなり、足が内側や外側に過度に傾くのを防ぐ。軽く軟らかい靴はこの芯が不十分なことが多い」。靴底は、しならせたときに、指の付け根部分が適度に曲がるものが良い。底全面が曲がる靴ではスムーズに蹴り出せない上、足裏全体に負担がかかり疲れやすい。

かかと
ヒールカウンターを備えた靴は、押しても潰れない。潰れる靴はサポート機能が弱い。
靴底
理想は、指の付け根の関節の動きに沿って、前から3分の1辺りが曲がるもの。

NGあるある 5 ローファーやスリッポンが好き

ひもで締めることで、アーチが正しくサポートされ、疲れにくくなる

 ローファーやスリッポンは本来、椅子にかけて執務する貴族用の室内履き。土踏まずや甲をホールドする構造ではなく、足が前に滑りがち。歩きやすいのはひもでしっかり締められる靴。甲の押さえ部分をひもで締めることで、靴が土踏まずや甲周りにフィットし、かかとがヒールカウンターに固定される。すると靴と足との一体感がアップし、アーチが正しくサポートされて足が疲れにくくなる。

靴ひもの正しい締め方
指を反らして履くと、アーチが高い位置に維持されてよい。ひもは上ではなく横に引くとしっかり締まる。

インソールでより健康な足に

いい靴を履くことに加え、靴底に敷くインソールの併用も足の健康アップに効果大。アーチの崩れを補整し、かかとを安定させて傾きを防ぐ他、着地の衝撃を分散し、足や全身への負担を軽減する。市販品は試し履きして、インソールのアーチと自分の足のアーチとが合うか確認を。より高いフィット感を望むならオーダーメイドしても。


(文 籏智優子、写真 佐藤正純)

吉田龍介(よしだ りょうすけ)さん
足と靴の健康塾「足本舗」代表
スキーブーツのフィッティング調整を行うなかで、早くから足裏のアーチの崩れに着目。「アーチのゆがみを正せば元気に歩ける」をモットーに、靴やインソールの選び方、歩き方をシューフィッターや一般客などに指導。千葉県の店舗では一人ひとりに合わせたオーダーインソールも成型する。

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