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川島なお美さんを襲った胆管がんの罹患率、5年生存率、リスク要因

 女優の川島なお美さんが、9月24日、胆管がんのため東京都内の病院で亡くなったと報道されました。54歳という若さでの、早すぎる死でした。

 川島さんを襲った胆管がんとは、一体どのような病気なのでしょうか?

かかる人は少ないが、5年生存率は低い難しいがん

 胆管がんとは、肝がんの一種です。肝がんには、肝臓本体から発生する「原発性肝がん」と、大腸や肺などの他臓器にできたがんが肝臓に転移して発生する「転移性肝がん」の2種類がありますが、このうち、原発性肝がんは発生部位によって、肝臓を構成する肝細胞にできる「肝細胞がん」、肝臓で作られた胆汁を十二指腸へ運ぶ胆管の細胞にできる「胆管細胞がん(肝内胆管がん)」に分けられます。患者数で見た場合、胆管がんは少数です。

 「肝臓は沈黙の臓器」と呼ばれるように、がんを発症しても、かなり進行するまでは自覚症状が現れないことがほとんどです。しかも、5年生存率は低いうえに再発率が高いとされ、非常に難しいがんと言えます。

 国立がん研究センターのデータによれば、「胆道がん(胆管・胆嚢がん)」の5年相対生存率(がんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表す数値)は、 男性22・5%、女性19.9%(2003~2005年にがんと診断された人が対象)。がんの中でもかなり低い部類に入ります。

 一方、「胆道がん」の罹患率(1年間に人口10万人あたり何例ががんと診断されるかの数値)は、男性19.7人、女性17・3人で、がんの中では低いグループです。女性であれば、最も高い乳がん(110.5人)の約15%です(2011年データ)。

現時点でははっきりとした原因は不明

 胆管がんは、ほかのがんと同様に、加齢とともに発症例が増えます。しかし、発生率が低いこともあり研究がなかなか進まず、現時点では、はっきりとした発症原因はわかっていません。

 ただし、胆石や胆嚢・胆管炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、原発性硬化性胆管炎、膵胆管合流異常症といった病気にかかったことがある場合、リスクが上昇するといわれています。また、女性であること、肥満、野菜や果物の摂取不足などもリスク要因として示唆されています。

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