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ローカーボの次はハイレジに注目!体重増加を抑える「レジスタントスターチ」って?

レジスタントスターチを多く含む「ハイレジ」メニューが登場

 大塚千春=フリーライター

 「健康のためには、炭水化物の摂取は控えよう」とはよく言われるところ。特に近年は低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)が注目を浴び、ご飯やイモ類などの炭水化物を控えている人も多いだろう。
 ところが、炭水化物の中には食物繊維と同様の働きをする「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」なるものを含む食材・食品があるという。しかも、このレジスタントスターチ、食物繊維のように腸内環境を整えるだけでなく、体重増加を抑えたり、内臓脂肪の増加を抑えたりする効果が期待できるという。
 プロントコーポレーションは9月1日にレジスタントスターチを多く含む「ハイレジ生パスタ」のメニューの提供を開始。その発表を兼ねたメディアセミナーの席で、この分野で研究を進める、慶應義塾大学大学院の政策・メディア研究科教授の渡辺光博さんに話を聞いた。

健康のためには炭水化物は適度に摂るべき

食物繊維不足は腸内環境を悪化させ、体脂肪の蓄積や脂肪肝、糖尿病、高血圧の発症などの生活習慣病、がんや免疫機能の低下、精神疾患にまで影響することが分かっている。(©ljupco 123-rf)

 食物繊維が、生活習慣病の予防から便秘の解消まで、健康な体を維持するために大きな役割を果たすことは、今や広く知られている。一方で、日本人の食生活では、食物繊維は大きく不足している。

 厚生労働省(以下、厚労省)による食物繊維の摂取基準は、男性が1日20g以上、女性が18g以上(いずれも18~69歳まで)だが、2014年の国民健康・栄養調査結果(厚労省)を見ると、成人日本人の実際の摂取量は年代により12.8~16.4g(男女合わせた平均値)。どの年代でも目標量を下回っているのが現状だ。

 実は、「日本人の食物繊維の摂取量が低下している背景には、お米、麦、イモなどの炭水化物の摂取の減少がある。1955年と2010年の穀類の摂取量を比較すると3分の1まで減少しているのです」と、慶應義塾大学大学院の政策・メディア研究科教授の渡辺光博さんは指摘する。

 「昨今は低炭水化物ダイエットが注目され、炭水化物を摂らなければいくら肉を食べてもいいという説まであるが、これは現在、国内外の学会でも議論の的となっている。食物繊維の摂取不足は便通のみならず、腸内環境を悪化させ、いわゆる悪玉菌を増やしてしまい、体脂肪の蓄積や脂肪肝、糖尿病、高血圧の発症などの生活習慣病、がんや免疫機能の低下、精神疾患にまで影響を与えることが科学的に解明されてきている。健康のためには食物繊維の摂取源となる炭水化物は適度に摂るべきだ」と警鐘を鳴らす。

食物繊維と同様の働きをする「レジスタントスターチ」って!?

 炭水化物の中でも、近年、大きな注目を浴びているのが「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」と呼ばれるものだ。レジスタントスターチとは、消化されない(レジスタント)でんぷん(スターチ)という意味で、糖質であるにもかかわらず、食物繊維と同じような働きをする。

 「レジスタントスターチは良質の炭水化物で、小腸内で消化されず大腸まで届き、腸内細菌のエサになる」(渡辺さん)。その結果、食物繊維を摂った時と同じように、腸内でいわゆる善玉菌を増やす働きがあるとされ、腸内環境を整える効果が期待できるのだという。

[画像のクリックで拡大表示]

 「腸内細菌は善玉菌が増えれば悪玉菌が減る。腸の上皮細胞には、隣り合う細胞同士を密着させる“タイトジャンクション”と呼ばれる物質があり、これが、いわば腸の“見張り番”として機能し、食品に含まれたり悪玉菌が作ったりする“毒素”を体内へ入れないようにしているが、歳を取るとこの機能が緩み、毒素が入りやすくなる。それが、エイジングの理由のひとつにもなっている。そのため、腸内の善玉菌を増やすことは、いろいろな意味で非常に重要となってくるわけです」と渡辺さんは指摘する。

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