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新幹線は「左の通路側」席がベスト? 移動疲れの軽減策

疲労の専門家に聞く 長時間旅行の疲れ軽減策(下)

 田村知子=フリーランスエディター

 出張や旅行に出かけるときなど、新幹線や飛行機で長時間移動すると、疲れを感じる人は多いだろう。疲労研究の専門家、大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授で東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんによると、移動疲れの大きな要因は「姿勢」と「環境」だという。前回の「『貧乏ゆすり』実は体にいい? 長時間移動の疲れ軽減に有効とも」に引き続き、今回は「環境」について詳しく話を伺っていく。

新幹線に乗るとき、疲れを抑えたいなら「左の通路側」がベストポジション。その理由は?(c)Ekachai Wongsakul-123rf

「ゆらぎ」のない一定の環境にも疲れを感じる

長時間移動の疲れの一因は「姿勢」とのことでしたが、もう一つの要因として挙げられた「環境」についてはどのような影響があるのでしょうか。

 環境にもいくつかの要因がありますが、最も大きいと考えられるのは、「ゆらぎ」のない不自然な環境です。飛行機や新幹線などの車内は、窓が開けられないため、空気のゆらぎを感じることができません。動物は本能的に、ゆらぎのない環境に置かれると、不安感や不快感を覚えます。例えば、風が吹いていれば、においで敵を察知できますよね。ヒトを含めた動物にとっては、そうしたゆらぎのある環境が、自然で安心できるのです。

 一方、飛行機や新幹線の車内などゆらぎのない環境は不自然で、安心してリラックスすることができず、疲労を招きやすくなります。ドライブ中に疲れて眠気を感じると、窓を開けて風を入れる人は多いと思いますが、これは動物としての本能的な行動といえます。

 不自然な環境という意味では、新幹線の場合は車窓の景色が猛スピードで流れていくことも影響します。その景色を眺めていると、自然界ではあり得ないスピードで入ってくる視覚情報を処理しないといけないので、自律神経が疲弊してしまうのです。また、トンネルを通るときの明暗差も、視覚的な刺激になって疲労を感じやすくなります。

 さらに、飛行機や新幹線の車内では、気圧の変化が生じることも、疲れを招く要因と考えられます。飛行機の場合は離着陸時以外は急激な変動はありませんが、新幹線では、対向する車両とすれ違うときやトンネルを出入りするときに、突発的な気圧の変化が生じます。気圧の急激な変化は自律神経にストレスを与え、交感神経が優位になることで疲れを招きます。また、片頭痛などの不調を来す一因にもなります。

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