総務省消防庁はこのほど、2015年5月16日~9月6日の間に熱中症で救急搬送された人員数が、昨年の同時期に比べ1万3000人以上増加していることを明らかにした(速 報値を含む)。今年5月16日~9月6日の搬送人員数は5万3717人で、昨年同時期(4万379人)の1.3倍に相当する。また、7月の搬送人員数は、2008年の調査開始以来、同月としては最多の人員数を示した。
東名阪で熱中症の救急搬送人員が多い
都道府県別の救急搬送人員数を見ると、「東京都」の4504人が最多で、「埼玉県」が3757人、「大阪府」が3608人、「愛知県」が3583人と、4都府県で3000人を上回った。「神奈川県」が2737人、「兵庫県」と「千葉県」が2447人と続いた(図1)。
昨年と比べ最も救急搬送人員が増えたのは「大阪府」(1174人増)、次いで「愛知県」(1170人増)、「東京都」(1169人増)、「埼玉県」(802人増)となった。
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- 梅雨明け後から搬送数が急増