モバイルに特化した調査研究機関であるMMD研究所は、スマートフォンを利用している60歳以上の男女883人を対象に実施した「シニア世代のスマートフォン利用動向調査」(調査期間:2015年6月16日~17日)の結果を発表した。それによると健康記録にスマートフォンを活用しているシニアユーザーはほぼ1割以下にとどまるが、今後記録を付けるにあたっては、特に最大2割がスマートフォンの活用を考えている。
現在実行している健康関連データの記録方法を聞いたところ、「スマートフォン」に記録している割合は、「運動記録」については11.7%、「体重」は7.1%、「通院」は8.9%で、「血圧」「体温」「食事」「服薬」は5%に満たなかった(図1)。
これからスマホで記録したいことは「体重」「運動」「血圧」
いずれの項目も「つけていない」との回答が6割以上を占め、特に体温、食事、服薬については9割前後が記録していない。血圧では「手帳」(9.2%)が最多で「パソコン」(8.6%)が続き、体重は「パソコン」(8.0%)が最も多い。通院記録はスマートフォンとほぼ並んで「カレンダー」(8.8%)、続いて「手帳」(7.8%)が多かった。
今後つけていきたい健康記録方法を聞いたところ、「つける予定はない」との回答を除くと、いずれもスマートフォンが1位となった。中でも「体重」「運動記録」「血圧」についてはそれぞれ20.0%、19.0%、18.9%がスマートフォンでの記録意向を示した(図2)。
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