AED(自動体外式除細動器)に関する意識調査の結果によると、企業のAED設置率は半数を超えるものの、企業規模によって大きな開きがある。また、AEDの役割を理解している人は多い一方で、いざという時に使える自信がある人は少ない。
調査は、AEDを私生活のどこかで見たことがある人事総務担当または経営層の20~59歳男女555人を対象に、スターティアが2016年8月10日~16日に実施した。
中小企業の5割はAEDを設置していない
勤めている会社内にAEDが設置されているという回答者は56.2%で、大手企業の場合は88.4%と高い一方、従業員数300人以下の中小企業では40.8%にとどまった。また大手企業は「会社の建物内(ビル)と、会社固有のものどちらとも設置している(と思う)」(61.7%)との回答が最多だったが、中小企業は「会社の建物内(ビル)、会社固有のどちらでも設置していない(と思う)」(52.0%)が最も多かった(図1)。
AEDを会社固有のものとして設置していないと回答した人に、会社固有として導入する必要があると思うか尋ねると、「非常に必要だと思う」と「必要だと思う」の合計が63.0%に上った(図2)。
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