医療用医薬品・器機を手がけるMSDは、中高年の不眠に関する意識・実態調査(調査期間:2015年7月9日~11日)の結果を発表した。それによると中高年の6割以上が何らかの不眠症状を経験し、生活習慣病患者ではその割合は7割を超える。
「眠れない(不眠)」というと、なかなか寝付けない「入眠困難」を思い浮かべることが多いが、夜中に目が覚めてその後なかなか眠れない、あるいは夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、朝早すぎる時間に目が覚めてしまう「早朝覚醒」を合わせた主に3つの不眠症状がある。
40代~70代の男女8000人に、過去1カ月の睡眠において週1回以上該当する不眠症状があるか尋ねたところ、62.0%に何らかの不眠症状が見られた。中途覚醒と早朝覚醒のいずれか、または両方を有する「睡眠維持力の低下」は55.0%にのぼり、18.1%が3つの不眠症状すべてを抱えている(図1)。
眠れない原因は?
不眠の症状が1つでもある人に、眠りたいのに眠れない原因について聞くと、「不安や興奮、緊張やストレス、考え事などで眠れない」(50.8%)が最も多く、「日中、十分に活動していないため疲れておらず、眠れない」(17.6%)や「生活のリズムが不規則で眠れない」(15.7%)を大きく上回った(図2)。
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- 生活習慣病と睡眠の関係は?